TRIP 腐的妄想

某5人組アイドルの腐的(BL)妄想小説です。成人女性限定でお願いします。

Amore 2 ~ にのあい ~

にのあい


え~、ええ……。

親愛なるニノちゃんへ。

俺の、サイコーにして最愛なるニノちゃん。

俺達が出会ってから、ずいぶん長い時間が経ったね。

一緒にやった、あれやこれや……。

くふふ。

思い出すだけで笑けてくるし、勃ってくる!

いろんな思い出があるからね。

ずっと一緒にいて、ず―っと遊んでて、仕事もずーっと一緒で。

俺にとってニノは、そこにいるのが当たり前で、

そこにいなきゃいけない人で。

テレビでは、憎まれ口叩いたり、年上の人にタメ口だったりするけど、

そこにはちゃんと尊敬だとか、愛情だとかが入ってて。

それがわかるから、周りも受け止めてくれるんだよね。

もちろん、俺も、他のメンバーも。

演技をするニノちゃんは、本当にカッコ良くて可愛くて。

あれに落ちない奴がいたら見てみたい!

俺の中のイチオシはやっぱり「町子がね」!

あの言い方!

あ、これ、今年じゃないか。

今年のドラマだと「ねぇ、動いてー」かな。

あれ、ちょっと素が入ってたでしょ?

「じゃま」もニノに言われたら、思わずその口塞いじゃうよね~!

あ、そう言うのは俺だけにしといてよ?

共演者に口説かれても、ちゃんと上手く拒否ってくれないと~。

ニノ、モテるからなぁ。

なんか、だんだん心配になってきた……。

ちゃんと断ってる?

まさか……教授に唇とか奪われたりしてない?

同僚の先生達、壁にニノ押し付けたりとかしてない?

う~、心配!

だって、ニノちゃん、近くで見たら、その辺の女優より綺麗な肌してるし、

薄茶の瞳は見つめられたらドキッとするし……。

白目が充血してても!

ぐふふ。

子犬みたいな顔で見上げられて、その気にならない奴、いないからね!

男でも女でも!

ほんと、気を付けてよ?

ね、ちゃんと聞いてるー?

…………。

え~、こほん。

改めまして、ニノちゃん、お誕生日おめでとう!

これを聞いたら、俺の愛、感じちゃうでしょ?

もちろん、風間ポンより先だからね?

風間ポンを気にするニノちゃんも可愛くって好きだけど……。

エッチの時の激しさ増すし……。

でも、でも!

なんの心配もいらないからね~。

わかってると思うけど。

じゃ、最後に。

二宮和也さん、この世で一番大好きです。

だから、これからもずーーーっと一緒にいてください。



「……ねぇ?それを何で俺の隣で吹き込んでるわけ?」

ニノの滑らかな背中が動く。

「え……忘れないように……。」

俺の声が戸惑ったのは、ニノの瞳が俺をじっと見上げたから。

「一緒にいて聞いてちゃ、意味なくない?」

問いかける薄茶の瞳。

白い肌。

柔らかいそれが、俺の腕に当たって……。

「い、意味はあるよ。日ごろからの気持ちをこうやって残しておくって……。」

言い終わらないうちにニノの口が俺の口を塞ぐ。

「そんなの必要ない。」

ニノが真剣な顔で俺を見る。

でも。

ニノの瞳は柔らかい。

「たまには必要でしょ?言葉にしてもらいたい時だってあるし。」

「言葉にして欲しい時は……。」

ニノの腕が俺の首に絡まる。

「俺が聞くから。」

「なんて?」

白い肌が俺の上で滑る。

「あなたの体に聞くから……。」

ニノがクスッと笑って、俺の肌に舌を這わせる。

「うっ……。」

ピクッとなった俺の胸の上に、ニノの頬が乗る。

「気付いてないとは思わなかったな……。」

「な、なに……?」

「あなた、最中、必ず言うじゃない。」

え?俺、なに口走ってる?

ニノが楽しそうに笑う。

「ニノ、可愛い、大好き、愛してる、やっすい愛の言葉オンパレード。」

ニノの目が可愛く歪む。

俺、そんなこと言ってるんだ~。

全然気付いてないや。

「やっすい言うなよ~。」

「俺もやっすい男ですよ。それでイッちゃうんだから。」

クスクス笑うニノが可愛くて、その髪を撫でる。

「お誕生日おめでとう。」

「ありがと。……風間にも、送ったの?」

視線を逸らすニノ。

…………。

やっぱそこは気にするんだ?

ニノちゃん、可愛い!

「そのうち送るよ。まずは34歳最後のニノ、堪能~っ!」

「うぎゃ~っ、やめっ!」

ずっとこのまま、ずっと二人で。

ずっとずっと!

60歳のニノにも、100歳のニノにも、言い続けるよ。

おめでとうと、ありがとうと……愛してるを!










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WONDER-LOVE Ever -25-

WONDER-LOVE Ever



綺麗な人は、楽しそうに電車の中を見回す。

若い男の人だ。

魂の綺麗さそのままに、人間としての見た目も整っているようで、

電車の中の数人が、綺麗な人を目で追っている。

女の子とお婆さんは、気配を消すようにそっとドアに寄る。

綺麗な人はつり革にも捕まらず、電車の真ん中に立って、空気感を楽しむ。

ただ、ぼぉっと立ってる姿を見てるだけなのに、周りの人までキラキラして見える。

「ほんとに綺麗な人だね。」

お婆さんが言うと、女の子が嬉しそうにお婆さんに顔を寄せる。

「しかもなんか可愛い!ほら、何考えてるんだろ?顔赤くしたりして!」

綺麗な人は染めた頬を手で押さえ、人差し指でポリポリと掻いている。

電車がガタッと揺れても、綺麗な人は真ん中に立ったままなのを見て、

女の子が綺麗な人に寄って行く。

「ちょ、ブラ……。」

お婆さんは言い掛けて口を噤む。

女の子が綺麗な人の隣に立つ。

「お兄ちゃん、危ないよ?ちゃんとつり革、つかまらへんと。」

お婆さんが心配そうに見つめる中、女の子は手すりに掴まって綺麗な人を見上げる。

「あ、そうだね。危ないね。」

綺麗な人は女の子の言うことに素直に従う。

さっきの男とは違う、優しい微笑みに、女の子も笑顔になる。

「お兄ちゃん、可愛いなぁ。」

「おいらより、お嬢ちゃんの方が可愛いよ。」

女の子が嬉しそうに綺麗な人を見上げる。

「いややわぁ、そんなんわかってるねんけどな……。」

あれは……本心だよね、ブランの。

お婆さんが心の中で呟いて、優しい笑顔のまま二人を見守る。

綺麗な人が、綺麗な笑顔を浮かべる。

極上の笑顔は、電車に乗っていた他の客までも穏やかで温かな気持ちにさせる。

女の子は振り返ってお婆さんを見る。

確認するような目に、お婆さんが小さくうなずくと、

女の子はポケットからキャンディを取り出す。

「これな、秘密のアメちゃんなん。お兄ちゃんにあげる。」

「秘密?いいの?ありがとう。」

綺麗な人はそれを受け取って、にっこり笑う。

窓の外を覗き込むように、電車が入って行くホームを確認し、綺麗な人がドアへ向かう。

「またね。」

綺麗な人が小さく手を振る。

「気を付けてな。」

女の子も手を振り返す。

お婆さんが小さく会釈して、綺麗な人を見送る。

綺麗な人がホームに降り立つと、女の子が叫ぶ。

「アメちゃん舐める時な、周り、よく見なあかんねんで。」

綺麗な人がちょっと首を傾げ、キャンディを見つめて女の子を見直す。

女の子はドアが閉まっても手を振り続ける。

綺麗な人がホームを歩く後ろ姿を見て、女の子はお婆さんに駆け寄る。

「いいね。いい人間だったね!」

「うん。でも、どんな効果があるかわからないから、ちゃんと最後まで見守らなくちゃ。」

「そうだね。行く?」

「うん。」

女の子が鞄から綺麗な紫色の玉を取り出す。

それを光に翳すと、フッと二人の体が消える。

離れた所でイヤホンをしていた男の人が、ギョッと目を剥いて立ち上がった。










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WONDER-LOVE Ever -24-

WONDER-LOVE Ever



二人が着いたのはプラットホームの屋根の上。

「ここ?」

「この先で箱を待ってる。この箱、順番に動いてるから、先に乗ってた方が自然じゃない?」

ブランはスッと羽をしまい、女の子の恰好で地図を広げる。

「若くて綺麗な人なんだよね?」

ノアも羽をしまい、お婆さんになって地図を覗き込む。

「たぶん……。人間の年齢はよくわからないから……。」

地図に年齢は出ない。

「元気で動けて、綺麗で……実験できる相手だといいね。」

「たぶん、今度は大丈夫だと思うけど……。」

少し遠く、線路に沿って曲がって来る電車が目に入る。

「そろそろ行こう。」

「うん。」

二人の体がシュッと消え、プラットホームに移動する。

「もう姿現しても大丈夫?」

ノアがキョロキョロと周りを見回す。

「うん、大丈夫。」

ブランは人の目を掻い潜り、スッと姿を現す。

「じゃ、僕も……。」

ノアが姿を現すと、少し離れた所でイヤホンをした男がギョッと目を剥く。

「あ、見られたかな?」

「大丈夫。きっと見間違いだと思うよ。」

女の子がお婆さんに耳打ちする。

男が目を擦って二人を見つめる。

二人は気にする風もなく、手を繋いで、人の波に並ぶ。

男も首を捻りながら、前を向いて携帯を見始める。

「ね?」

女の子がお婆さんにウィンクすると、電車がホームに入って来た。

二人は前に倣って電車に乗り込む。

すぐにドアは閉まり、電車が動き始める。

ドア近くの手すりに掴まった二人は、中を見回す。

「思ったより少ないね?」

朝見かけた電車には、どうやったら入るのかと不思議に思うほど、

たくさんの人間が吸い込まれていた。

この電車は、座席も全部埋まっていない。

「少ない方が声掛けやすいよ。」

女の子が背伸びしてお婆さんに言う。

「声、掛けるの?」

「掛けなかったらキャンディあげられないじゃん。」

「そうだけど……。」

不安そうなお婆さんの背中を、女の子が撫でる。

「心配しなくても、僕が声掛けるから。」

「心配なのはそこじゃなくて……。」

お婆さんが女の子の耳元で言う。

「バレちゃわないかってこと!」

女の子は片眉を上げ、肩を竦める。

「ノアは心配性すぎるよ。大丈夫。僕達の変装、人間に見破られるわけないじゃん。」

女の子がクルッと回って見せる。

すると、ガタンッと電車が揺れ、女の子が倒れそうになる。

近くにいた男の人が、女の子を支えてくれる。

スーツ姿の爽やかそうな男性だ。

「ありがとう。」

女の子はそう言って、にっこり笑う。

男の手が撫でるように女の子の背中を滑る。

ゾクッとする。

すかさず、お婆さんの隣に走る。

「ずいぶん汚い魂だね。」

お婆さんが耳打ちする。

「触られてわかった。あいつ、痴漢の常習犯。すげぇ気持ち悪かった!」

女の子はチラッと男を見る。

男がいやらしい笑顔を浮かべて、こっちを見ている。

「あんな汚らしい手で触られたかと思うと吐き気がする!」

女の子の目が鋭くなる。

お婆さんが女の子の手をギュッと握り、首を振る。

「魔法はダメだよ。」

「大丈夫だよ、これくらい!」

女の子が指を立てる。

細い煙が男の周りをクルクル回る。

二人はそっと男を見つめる。

電車のスピードが落ち、ブレーキがかかる。

ガタン。

電車が止まったのと同時に男のズボンが落ちる。

女の子とお婆さんがクスッと笑う。

他の客も男に気付き、目を逸らす。

自分の姿に気付いた男が、慌ててズボンを引き上げ、

ちょうど開いたドアに向かって、小走りで電車を降りる。

男の背中を見送って、女の子とお婆さんが声を上げて笑う。

「これくらい、されて当然!僕をいやらしい手で触ったんだから!」

「でも、助けてくれたんだよ?」

「あれが男だったり今のノアだったら助けなかったよ。

 あいつ変態だもん!」

「確かに魂は相当汚かったけど……。」

お婆さんはやれやれと言った顔で女の子を見つめる。

「でも、魔法はもうダメだよ。見つかっちゃう。」

「うん、わかってる。」

女の子がうなずくと、綺麗な人が入って来た。










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WONDER-LOVE Ever -23-

WONDER-LOVE Ever



「ここに№1224がいたら、ブラン様たちより先に帝王様にお願いしそうだから、

 いなくてセーフ!」

№0830が寝ているお爺さんの上に手を翳す。

お爺さんの上に細く燃える蝋燭が現れる。

「後、15日ってとこかな?」

№0630もうなずいて、お爺さんの額の上に手を翳す。

「このままでも夢だったって思ってくれそうだけど、念には念を。」

ポワッとお爺さんの額が光り、すぐに消える。

「会えるといいね。」

№0830がつぶやく。

「会えるよ。」

二悪魔は顔を見合わせ、姿を消す。


「おっ、ここは綺麗な人、多いよ。25位ある!」

ブランが地図を覗き込む。

「どこ?」

「ここから近い……。」

ブランはキョロキョロと辺りを見回し、その場所の方へ向かう。

ノアも後に続いて、眼下を見下す。

「結構、人間が出て来たね。」

「うん、すごいよ、ノア!あの箱、どんどん人間が吸い込まれて行く。」

飛びながら、ブランが指差したのは、街の真ん中を走る銀色の電車。

「ほんとだ!すごい!人間が消えてく!」

「人間はあれに飲み込まれるとどうなっちゃうんだろ?」

「疲れた顔してるから、あの中でママンの歌とか、

 ミカエル様の光とか浴びるんじゃない?」

「リフレッシュ?」

「そう、リフレッシュ!」

「リフレッシュより、あの箱に食べられちゃってたら面白いな。」

「食べられる?」

「そう、自分からエサになってく!」

ブランがクックと笑う。

「それ、おもしろい?」

ノアが首を傾げると、ブランも、う~んと首を捻る。

「あんまりおもしろくないかも。」

二人がまた白い建物に降り立つ。

先ほどより小さな建物からは、小さな声が聞こえてくる。

「泣き声?」

二人は泣き声のする方へ行ってみる。

窓から見えるのは……。

「あ、赤ちゃん!」

「たくさんいる……。」

小さなベッドに並べられたのは、産まれたばかりの小さな赤子。

その中の一人がふにゃふにゃと泣いている。

「あ、あの子!泣いてるよ~!誰か来てあげて!」

ノアが窓に向かって声を掛ける。

「聞こえないよ。聞こえたら大変じゃん?」

「そうだけど……。」

ブランは地図を取り出し、確認する。

「ここで間違いないね。綺麗なのは赤ちゃんか。」

二人は顔を見合わせ、困ったように眉を下げる。

「年齢制限した方がいいかも。」

「うん、そうだね……。」

そう答えたものの、ブランにも人間のちょうどいい年齢がわからない。

二人の知ってる悪魔は500歳を超える者ばかりだ。

「あ、あの人、いくつ?」

奥から出て来女性の看護師をノアが指さす。

「ん~んと……。」

ブランが看護師に向かって細い糸を出そうとして躊躇う。

「魔法使っちゃうと、バレちゃうかもしれないからなぁ……。」

「そうだね……。」

ノアはふとベッドに貼ってある紙に目を留める。

「ブラン、あれ、なんて書いてある?」

ノアの指さす方を見ると、体重らしき数字の他にもう一つ数字が書いてある。

ノアには人間の数字はわかるが、文字はわからない。

触れば内容は理解できるから、幾多もある人間の文字を覚える必要がない。

「年齢……?赤ちゃんはみんな0歳だから……。」

「お母さんとお父さん?」

「そうかも。」

数字は20台から30台が多い。

「赤ちゃんのお母さんだったら大人だよね?」

「うん。大人。」

ブランは指で唇を撫でる。

「それから推測すると……、実験の適正年齢はだいたい20~70位?」

「でも、人間の寿命って80位だってウリエル先生が言ってなかった?」

「じゃ、50位まで?」

ブランが唇から手を離す。

ノアは大きくうなずいて、地図に向かってつぶやく。

「20~50歳くらいの綺麗な人。」

地図の上の人型が、豆粒ほど小さくなる。

「これ、見つけるの大変じゃない?」

ノアの眉が八の字に下がる。

「でも、ターゲットは搾れた方が探しやすいよ。」

ブランは地図の中の一つを見つめ、飛び上がる。

「ブラン!どこ行くの!」

「ちょっと遠いから、スピードあげるよ!」

「う、うん!」

ノアも黒い羽を広げ、大きく羽ばたかせた。










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WONDER-LOVE Ever -22-

WONDER-LOVE Ever



「いいや。今日は孫が来るかな?曾孫も連れて来たら、一緒に遊ぶといい。

 嬢ちゃんと同じくらいのがいるよ。

 娘も毎日来てくれる。わしにはもったいないくらい、いい子に育った。」

お爺さんは目を細め、ノアを見つめる。

「あなたは少し、妻に似ている。」

ノアはドキッとして、ブランの後ろに隠れる。

「妻?奥さん?」

ノアの代わりにブランが聞く。

「そうだよ。ああ、ちょっと奥手な感じも似ている……。

 妻は……若い内に旅立ってしまってね……。」

「若い内ってどれくらい?」

「わしが……三十二……あいつが二十八だったかな……。」

「そんなに早く……。」

悪魔も天使も人間に比べれば長生きだ。

ミカエルも凪も、人間界の暦で言えば、2000歳を超えている。

二人は顔を見合わせ、声に出さずに会話する。

『確かに綺麗な人だけど、この人はダメだよ。』

『うん。ちゃんと同じ時間に戻れるかわかんないし、

 いなくなったら家族が心配しちゃう……。』

二人は自分達がいなくなって心配する智を想像する。

『早めに帰ろう。』

『大丈夫。同じ時間に帰るから。』

『帰れるかなぁ。遅くなったらママンが心配するね。』

『大丈夫だよ。ノアは心配症だね。』

「そんなに暗い顔をしなくても、もうすっかり昔のことだよ。」

ノアとブランを交互に見て、お爺さんが柔らかく微笑む。

「でも……もうすぐ会えるから。」

「会えるの?」

お爺さんが小さくうなずく。

「ああ、お迎えが来たら、きっと天国で会える……。」

ノアとブランは顔を見合わせる。

『ブラン、会わせてあげたい!』

『うん。帰ったらママンにお願いしよう。』

『ミカエルの叔父ちゃまにお願いしてもいいし。』

『うん、絶対!』

二人は顔を見合わせたままうなずき、お爺さんに向き直る。

「大丈夫。絶対会えるから!」

ブランがお爺さんの手を取り、ぎゅっと握る。

「ははは。でも、こんなお爺さんになってしまったから、

 わしが誰かわからないかもしれないよ。」

「そんなことないよ。お爺さん、綺麗だもん。」

お爺さんがびっくりしたように目を見開く。

「では、遺影は三十二の時の写真にしてもらおう。

 若い頃の写真なら、あいつも気付いてくれるだろうから。」

ノアとブランは微笑んで、そのままでも十分綺麗なんだよとは口に出さず、

うんとうなずく。

疲れたのか、お爺さんの目が閉じていく。

「まだ早いから、ゆっくり休んで。」

お爺さんにそう言って、二人はゆっくり消えていった。










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Author:tepo
アメブロでメインに活動しています。

嵐の大野君が大好きで、山LOVEです♪
腐っているので、ご理解のある方、
また成人女性限定でお願いします。

a Day in Our Life
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kissからはじめよう
    ↓
 Step and Go
    ↓
  果てない空

の順で続いています。
それぞれでも楽しめるようになっていますが、順番に読むと5人の成長がよりわかるのではないかと思います。

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何かありましたら、
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