「Welcome to our party」
Welcome to our party(5人)【21~Last】

Welcome to our party ㊱

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「リーダー……こっち来て……。」

和也の視線が智を呼び止める。

「何?みんな、どうしたの?」

智が一人ひとりの顔を順に見ていく。

和也、雅紀、潤、最後に翔。

みんなの顔は複雑で、何か大変なことが起こってるのはすぐにわかった。

「翔君?」

智は階段を下り、翔を見上げる。

翔は軽く首を振り、諦めたように智の隣に並ぶ。

それを見て、雅紀が口を開く。

「ありがとう。松潤……。」

雅紀は真っ直ぐ潤を見つめる。

「俺も……ずっと松潤が好きだった……。

 自分でも、どうして好きになったのか忘れちゃうくらいずっと……。」

雅紀はゆっくり視線を移動し、和也に向かって微笑む。

「でも、俺はどうこうしようなんて全く思ってなくて。

 このまま、その気持ちを抱えたまま結婚したりするんだろうなって思ってた。」

和也は雅紀から顔を逸らし、ぎゅっと手を握り締める。

和也が逸らした視線の先には、いつの間にか和也の隣に移動していた智がいた。

智はその温かな笑顔で和也を包み込む。

「俺、今、好きな人がいる……。」

雅紀は淡々と語り続ける。

雅紀の丸い黒い瞳は、深い愛情と共に潤を映す。

「雅紀……。」

潤の顔にサッと暗い影が差す。

「そんな顔しないで……松潤のことだって変わりなく大好きだよ。

 でも……それ以上に好きになった人がいるんだ。」

雅紀はそっと和也を見つめる。

「ニノ……。」

呼ばれて、和也が顔を上げる。

「俺、ニノが好きだよ。ニノと一緒に歩いていきたい。

 バカやって、ふざけあって……今まで通り……ううん、今まで以上に

 ニノの側にいたい……。」

雅紀は和也の手をギュッと握り締める。

和也の目が見開かれる。

そのまま和也は智の顔を見る。

智はにっこり笑って小さくうなずく。


相葉さんは……私が……好き……?

松潤のことはもういいの?

でも、そしたらリーダーは?


和也は翔に目をやる。

翔はただ黙ってみんなを見つめている。


潤君にほだされるような翔さんにリーダーを任せられる?


和也は小さく首を振る。


あんなことがなければ、リーダーを安心して翔さんに任せたのに……。

「相葉さん……本気?」

雅紀は力強くうなずいて、ニコッと笑う。

「俺と……歩いてくれる?」

「……!」

和也の目が潤み、雅紀の手をギュッと握り締める。

「でも……。」

和也の顔が下を向く。

「でも……?」

雅紀が首を傾げて、和也を見つめる。

「相葉さんと同じくらい……リーダーのことも大事なんですよ。」

「……え?」

リーダーのことも大事なんです……。

雅紀はすぐには言葉の意味が飲み込めない。

残りの3人も同様で、和也に視線が注がれる。

「私はね、相葉さんもリーダーも、大事で大切で……。

 二人を守っていきたいと思っているんです……。」

和也は隣にいた智の手をギュッと握る。

「この手を離す気はない。」

和也は両手に握り締めた雅紀と智の手を、翔と潤に見えるように持ち上げる。

「二人に文句はありませんよね?」

翔と潤は顔を見合わせ、複雑な顔をする。

認めたくないが、認めざる負えない現実……。

自分達のしたことの結果だから、従うしかない……。

「ちょ、ちょっと待って。」

智がみんなの間に割って入る。

「おいら……おいらは……。」

言いながら翔を見上げると、翔は眉間に皺を寄せ、視線を逸らす。

「翔君……。」

眉尻が下がって、切なそうな智の顔を、翔はまともに見ることができない。

智は一度、天井を仰いで、和也の方を向く。

「ニノ……この間のことを気にしてるなら、もう大丈夫だよ。おいら……。」

「違うから。それだけじゃないから!」

和也は強い視線を翔に向ける。

それを見て、智はスゥーっと息を吐く。

「翔君に何があったか知らないけど……。

 何があっても……今、おいらが好きなのは翔君なんだ。」

翔の胸がズキッと痛む。

「リーダー……。」

和也の顔が怒りで強張る。

「リーダーは、何も知らないから!」

智は優しい顔で笑う。

「うん。知らない。知ってても知らなくても、きっと気持ちは変わらない。

 おいら、翔君の優しさも、強さも知ってるから。」

「智君……。」

翔は切なそうに智を見つめる。

「何があったとしても、それにはきっと理由がある。

 ニノをそんな顔にさせるようなこと、翔君が何も考えないでするはずがない。」

「智君……。」

智の優しさに翔の目が潤み、胸がぎゅっと締め付けられる。

それと同時に、こんな自分が智に相応しいわけがないという思いが、

ふつふつと沸いてくる。

「だから、何も気にしなくていいから。」

智は翔に向かってふにゃりと笑う。

翔の胸の痛みはさらに強くなる。

「智君……。」

それを見ていた和也が大きな溜め息をついて、天井を見上げる。

「リーダー……ほんとにバカ!」

「そ、それは知ってる……。」

「いい人過ぎる!」

「そんなことないけど……。」

「私が好きになる人は人が好過ぎる!」

和也は一歩引いて、雅紀と智を交互に見る。

二人は顔を見合わせ、照れたように笑う。

「翔ちゃん、返事しなくていいの?」

雅紀が促すと、みんなの視線が翔に集まる。

「俺は……。」

翔はチラッと潤を見る。

潤も大きくうなずいて、翔の背中を押す。

翔は智に向き直る。

「俺も智君が……。」

言い掛けて、グッと唇を噛みしめる。

「智君が好き……だけど……。」

翔が言葉を切ると、智は小首を傾げて翔を見つめた。










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