「Deepな冒険」
Deepな冒険(やま) 智Ver.

Deepな冒険 智ver. おまけ ①

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無事ラーメンを食べ終えた俺たちは、散歩がてら近くの公園をブラブラする。

俺の隣には、今をときめくスーパーアイドル大野智。

でも、誰も気づかない。

っふっふ。そりゃそうか?

まさか智が女装してるなんて、誰も思わないよな?

俺の隣で可愛く笑う智は、どこからどうみても、完璧に可愛い女の子。

通りすがりに野郎が振り返るけど、それは智が可愛いから!

あ、ラーメン屋でもジロジロ見られたけど……。

決して気づいてるわけじゃない。

智の女装は完璧で、歩き方まで女!

さすが、役者もこなすアイドル!

この格好なら、何しても大丈夫……なんて、1ヶ月ぶりに会った俺は、

いらぬ妄想を繰り返す。

「翔君?」

智が目をくりくりさせて俺を見つめる。

「ん……ん?」

「何考えてる?」

「な……なんで?」

声だけは……女っぽくないから、人が周りにいない時しかしゃべれない。

今は、周りに誰もいない。

公園の池の真ん中の歩道を二人並んで歩いてる。

もう夕暮れ時。

寒くなってきたから、人がどんどん減っていく時間。

鳩や鯉にえさをやる人もいない。

「やらしいこと考えてた?」

「え……どうして?」

図星をさされ、ドキッとする。

なんでバレたんだろ?

「わかるよ……そんなに鼻の下伸びてたら……。

 目尻も下がって……スケベじじいの顔になってる!」

智がふにゃりと笑って俺を見上げる。

この角度で見上げられたら……俺、すぐスケベじじいになっちゃうよ!

「し、仕方ないよ。1ヶ月ぶりに会えて嬉しくって……。」

智が俺の腕にぎゅっと抱きつく。

「このカッコなら、こんなことして歩いても大丈夫だもんね。」

「う、うん。」

俺は右手にくっつく智の体温と匂いにうっとりする。

「でも、まさか……翔君も待っててくれるなんて思わなかった……。」

「そりゃ、待ってるよ。」

「それは……おいらのこと……?」

智が恥ずかしそうにまた俺を見る。

だから~、その角度で見上げるのは反則なんだってば!

俺は帽子のツバで隠れるように智の唇に唇を合わせる。

恥ずかしそうに、でも女装のせいで大胆になってるのか、

智が背伸びして俺の唇を追ってくる。

かぁ~!可愛い~♪

ついばむようなキスをしてあげる。

面白がって強請る智。

それ以上したら……俺、我慢できないよ?

俺は顔で訴えてみる。

俺の気持ちが通じたのかどうか……。

ちょっと口を尖らせて、チェッと舌打ちする智。

もう、我慢なんかしないからな?

智が悪いんだぞ!

俺は両手で抱きしめ、智の唇に唇を合わせる。

そのプルンプルンの唇の間に、舌を差し込み、舐めまわす。

「あ……あんっ……。」

女装のせいか、女みたいな吐息を漏らす。

舌を絡め、吸い上げると、智の唇が大きく開く。

「あ…んっ……。」

俺の唇を飲み込むように、俺の奥へ侵入してくる智の舌。

俺も負けじと智の奥へ舌を押し込む。

二人で、息をするのも忘れて舌を絡めあう。

クチュッと卑猥な音がして、智の甘い匂いが淫らな匂いに変わる。

俺の手は智のワンピースをたくし上げ、中に手を入れ、智自身を探す。

「ダメ……こんなとこで……。」

智が、子供を叱るように、メッと俺を睨む。

そんな顔しても可愛いだけだから!

「じゃ……早く家に帰ろう。それとも……ホテル…行く?」

「バ…バカじゃないの?」

智は顔を赤く染め、俺から離れて歩き始める。

「智。怒った?」

俺は智の後を追う。

「お、怒ったよ!」

「外でキスはよくて、お家でHはダメなの?」

俺はちょっと意地悪く聞いてみる。

「だ、だから、そういうこと言うから……。」

「智は俺のこと好きだから……ラーメン屋、誘ってくれたんじゃないの?」

「そ、そうだけど……。」

「じゃ、早く二人きりになろうよ?」

「翔君、そんなこと言う人だと思わなかった!」

智は振り向かずにズンズン歩き続ける。

やばっ。本気で怒らせちゃった?

「ごめん。智があんまり可愛いから苛めたくなって……。」

俺は小走りで、智の前に回りこむ。

帽子に隠れた智の顔が見たくて、腕を掴んで歩くのを止める。

顔を上げた智は……これ以上ないくらい真っ赤な顔をして、

唇を一文字に結んで俺から顔を逸らす。

何?そんなに恥ずかしいの?

「ごめん……もう言わないから……。」

俺が顔を覗き込むと、智は真っ赤な顔で俺を見つめる。

「おいら……。」

「うん?」

「おいら……そんなこと言われたら……結構エロいから……。」

トマトみたいに真っ赤になりながら、俺に言う。

「翔君……嫌じゃない?おいら……男だし……。」

そんな心配してたのか……。

「智は?智は嫌じゃない?俺が相手で。」

「嫌なわけ……。」

「俺も一緒だよ。智だから……できれば、そうなりたい……。」

俺は恥ずかしさ隠しに、頭を掻く。

「いいの……おいらで?」

「……智がいい。」

「翔君!」

智が勢いよく飛びついてくる。

俺はちょっとよろけながら、それを受け止める。

ちょうど通りかかった犬の散歩のおばさんが、俺らを見て、

微笑ましいといった感じで、笑いながら通り過ぎる。

俺らが男同士だと知ったら、そんな顔しないよな……。

しかも、相手があの大野智だと知ったら!

いかん!

智が女装して、しかも男と抱き合ってるなんて、知られるわけにはいかない!

なんてったって、国民的スーパーアイドル!

「じゃ、俺の部屋……早く行こ!」

「う、うん。」

智は小さくうなずいて、帽子を被り直した。

俺はその手を取って、駅の方へ歩いていく。

早く智を隠したいと言うジェントルな想いと、

早く二人きりになりたいというやましい想い。

どちらにしろ、智を守りたい、守っていきたいのは事実。

俺は智の手を取って、歩く速度を速めた。










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