「Deepな冒険」
Deepな冒険(やま) 翔Ver.

Deepな冒険 翔ver. ⑨

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櫻井翔の唇は、柔らかくて熱い……。

なぜか抗えないおいらを、ゆっくり優しく包んでいく。

男との初めてのキス……。

思ったより気持ち悪くない……。

むしろ、気持ちよく感じるのは、相手が有名人だから?

それとも櫻井翔のテクニック?

櫻井翔は遠慮することなく、おいらの中に舌を入れてくる。

ま、待てよ!

それじゃ本格的……。

おいら達、裸なんだぞ!

これ以上は冗談じゃすまされない!

櫻井翔の腕がおいらの後頭部を包む。

おいらは必死で歯を食いしばって抵抗する。

これ以上流されたら、おいら……後戻りできないじゃないか!

櫻井翔は一瞬唇を離して、クスッと笑う。

な、なんだよ、その顔!

また唇を合わせると、左手はおいらの頭を押さえながら、

右手でおいらの胸に手を這わせる。

ま、待て。

本当に後戻り……。

おいらがその手を両手で掴むより早く、櫻井翔の指がおいらの乳首を摘む。

「ひゃっ!」

変な声が出て、背中に刺激が走ると、櫻井翔の舌が強引に歯の内側に入ってくる。

「んっ……んんっ。」

おいらの必死の抵抗も空しく、櫻井翔の舌はおいらの内側を舐め回す。

おいらの頭を抱え込むように、でも、優しくおいらの唇を愛撫する。

情熱的かと思ったら、意外と繊細なキス……。

体の力が抜けていく。

さすが百戦錬磨!

おいら程度じゃ相手にならない……。

観念しておいらは抵抗していた腕の力を抜く。

絡められた舌を、されるままに流されると、口の中に唾液が溢れてくる。

クチュッと、やらしい音がして、櫻井翔の熱い息がいい匂いと混ざり合って、

だんだん淫らな気持ちになってくる。

「ん……はぁ……。」

おいらの口から吐息が漏れ始めると、櫻井翔は唇を離す。

「こんなこと、誰にでもすると思ってるでしょ?」

櫻井翔の低くていい声。

「俺は、元来、真面目な男だよ?」

本当かよ?

「たくさん……噂、流れてるくせに。」

「あれは……。」

櫻井翔の唇がおいらの鼻筋を撫でる。

「1/3は宣伝。1/3はでっち上げ。」

小さくぼそぼそと答えながら、櫻井翔の唇がおいらの目と目の間まで上ってくる。

残りの1/3はなんなんだよ。

「俺さ、好きになると結婚も考えるわけよ。」

まぁ、そうだよね?この歳になれば普通。

「でも、俺の職業、アイドルじゃん?」

そうだよ、押しも押されもしない、国民的スーパーアイドル!

「そう簡単に結婚なんてできないわけ。」

そりゃそうだ。なんたって人気商売。

「すると、女はみんな離れてく。現実味のない恋愛はお気に召さないらしい。」

……適齢期なら考えるよ……このまま結婚もできない相手と付き合っていけるか……。

む、難しい……かな?

「でも、それでも離れられないほど好きな相手はいなかったの?」

「……いたよ。もう、家族も知ってるような女(ひと)が……。」

櫻井翔の唇は行き場を無くして、おいらの目の前で彷徨う。

「……どうしたの?」

「……隠れなきゃいけない恋愛に疲れちゃってね。彼女。

 別れた。だから恋愛できなかった……ずっと。」

じゃ、最近のスキャンダルはみんなでっち上げか宣伝か……。

「その上、分単位のスケジュールで……息つく暇もない……。

 いや、いいんだよ?忙しいの好きだから。スケジュールも埋まってる方が落ち着く。」

アイドルも大変なんだな……。

「やりたいことも、学びたいこともいっぱいある……だから、忘れてた。

 人を好きになること……。」

櫻井翔が自嘲気味に笑う。

人に幸せを与える人が、人を好きになることを忘れる……なんか……可哀そう。

おいらも櫻井翔の後頭部に腕を回し、そっと頭を撫でる。

「大丈夫。きっといい人に出会わなかっただけだよ。

 いい人に出会えば、すぐ好きになる。」

「うん……。」

櫻井翔の彷徨う唇が、おいらの瞼に落ちる。

「大丈夫。もう出会ったから……。」

「そっか。よかったな。」

そうだよ。

支える人が必要。

でないと、こんな窮屈じゃ、いつか壊れちゃう。

意外と……優しいやつなのに。

ちょっと寂しさを感じてる自分にびっくりして、心の中で頭(かぶり)を振る。

「大事にしろよ。その人。」

「もちろん。」

「マスコミとか……気をつけてあげないと。世間は意外と冷たいからな……。」

櫻井翔の唇は、反対の瞼も優しく、甘く愛撫する。

「今回は……大丈夫。バレない気がする……。」

「そうか。よかったな……。」

「うん。」

櫻井翔が、唇を離して、柔らかく笑う。

今回見た中で一番の笑顔。

ああ、こんな顔みたら誰でも好きになっちゃうよ。

おいらは両手で櫻井翔の頬を掴む。

「おいらにも……できることがあったら言ってくれよ。」

「……できること……お願いしてもいい?」

「もちろん……。」

櫻井翔がおいらを見つめるその目は……何?

「いっぱいあるよ?まずは……体の力を抜こうか?」

「へ?なんで?」

「いいから。」

おいらは体の力を抜く。

すると、櫻井翔の体がおいらの上に覆いかぶさる。

「感じるままに……声出して……。」

感じる……まま?

櫻井翔の手が、おいらの内股を弄(まさぐ)り、また、唇に唇を押し付けられる。

「んっ!」

「ほら、感じるままに声……。」

「や…ぁんっ……って、できるか!」

櫻井翔の体を退かし、両手で体を隠す。

「な、なにすんだ!」

「できることがあったら協力してくれるんでしょ?」

「それとこれと、どう結びつくんだ!」

「だから……あなたも大概、勘が鈍いね。」

櫻井翔がニコッと笑う。

まさか……。

「そうだよ。やっとわかってくれた?」

櫻井翔が、おいらの体を体中で包み込む。

櫻井翔のいい匂い……。

「好きだよ……智……。一目惚れ……恥ずかしいけど……。」

本当に恥ずかしそうにはにかんで笑う櫻井翔。

これは本気?演技?

一度結んだ櫻井翔の唇が、おいらの首筋に沿って下に下りていく。

「え……だから……ちょっ……。」

「俺の恋……協力してくれるんだよね?

 お礼に……夢の中へ…連れて行ってあげる。」

櫻井翔の極上の笑顔で見上げられて……。

おいら……。










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