「Welcome to our party」
Welcome to our party(5人)【21~Last】

エナジーソング - Welcome to our party 番外編 -

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「ねぇ、潤君、まだ帰れないって。」

和也が携帯を抑えて、大声で怒鳴る。

「何時になるって?」

翔がテーブルに皿を並べながら聞き返す。

「何時?帰り、何時位になる?」

和也が携帯に問いかけると、携帯の向こうから声がする。

「う~ん、後1時間はかかるかも……。猛ダッシュで帰るから!」

「そうだよ。今日は特別な日なんだから!」

「他のみんなは?もういるの?」

「いるよ。あ、雅紀は今帰ってる最中。翔ちゃんとリーダーは用意してる。

 でも、あの二人の料理より、やっぱり潤君のが美味しいじゃん?」

「聞こえてんぞ!」

翔の大声が、背後から響いてくる。

和也は振り返ってクスッと笑うと、また携帯に話しかける。

「だから、早く帰ってきて!」

和也はそう言って電話を切る。

「ニノ~、できた~!」

智が大皿に乗せた刺身をテーブルに持ってくる。

「すごい!うまそ。」

和也が端の方の白身の魚を摘むと、顔を上に向けて口へ放り込む。

「うまい!」

「だろ?おいらが釣ったんだから!」

智も一切れ摘むと、自分の口へ入れようとする。

それを、和也がパクッと横取りして、ニヤッと笑う。

「ニノ、指まで食べた~!」

智は眉をしかめて和也をにらむ。

「隙があるのが悪い。」

悪びれる様子もなく、和也が大皿をテーブルの中央に置く。

智はもう一切れ刺身を摘むと、キッチンにいる翔の元へ持っていく。

「翔君も味見。」

不器用そうに包丁を扱う翔の顔の前に、刺身を差し出す。

「ん……。」

大きな口を開けて刺身を口にする。

「翔君はおいらの指、食べないんだ。」

智が小さな声で言うと、刺身を摘んでいた指をペロッと舐める。

「え?何?智君?」

翔は不機嫌そうな智を見て、首を捻る。

「なんでもねぇよ。」

ぶっきらぼうにそう言うと、口をへの字に曲げてテーブルに戻っていく。

「智君?」

翔は首を捻りながら、またきゅうりを切り始める。

「どうしたの?リーダー?」

和也が智の顔を覗き込むと、玄関が開く音がする。

「ただいま~。」

ドタドタと、玄関から入ってきた雅紀は、息を切らせながら謝る。

「遅くなって、ごめん。」

雅紀は大荷物を抱えて入ってくる。

「ほんと、いつもこういう時、遅れるんだから。」

雅紀が顔の前に片手を立てる。

「でも、ほら、これ買ってきた。」

和也は雅紀から大きな箱を受け取る。

雅紀はシャンパンを2本ぶら下げてダイニングに向かう。

「こっちは何?」

智は大きな箱が気になって仕方ない。

「ひゃっひゃっひゃ。それは全員揃ってからね?」

雅紀は箱を開けようとする智と和也の手を止める。

「ちょっとだけ……。」

それでも和也はそっと開けようとする。

「ダメ。みんな揃ってから。ね?」

雅紀が満面の笑顔で和也に笑いかける。

「雅紀~、餃子、どうすんの?」

キッチンから翔が雅紀を呼ぶ。

「あ、もう焼いちゃう?」

雅紀はシャンパンを椅子の上に置くと、慌ててキッチンに入っていく。

「相葉ちゃん、ちゃんと手、洗ってね~。」

智は椅子の上のシャンパンを袋から出しながら声を掛ける。

「おう!任しとけ!」

雅紀が胸を叩く。

「手、洗うの、任しとけって言われてもね?」

和也が智に向かってクスクス笑う。

智もクスクス笑いながら、シャンパンを冷蔵庫に入れる。



準備が整い、各自がテーブルにつくと、玄関のドアが開く。

「ごめん!遅くなった!」

バタバタとダイニングにやってきた潤が、テーブルを見て驚く。

「すごいね。準備万端!」

「もちろん。頑張りましたよ。」

和也が得意そうに胸を張る。

「ニノ、何もしてないじゃん。」

雅紀が言うと、和也は潤に向かってニコッと笑う。

潤も、肩をすくめてニコッと笑う。

「さ、みんな揃ったことだし……。」

翔が立ち上がると、みんなも一斉に立ち上がる。

潤は、上着をソファーに投げ、買ってきたワインをテーブルに並べる。

「では、グループ結成16年目、おめでとう!」

翔の掛け声で、雅紀が勢いよくシャンパンを開ける。

パンッ!

「「「「「おめでとう!」」」」」

天井に向かって栓を抜くと、瓶から白い泡がポタポタと溢れる。

「相葉さん、ほら、これ!」

和也が布巾を雅紀に投げる。

「サンキュ。」

雅紀が慌てて瓶を拭くと、みんなに注いで行く。

「あれ?普通、シャンパン持って乾杯じゃない?」

潤が首を傾げて雅紀を見る。

「いいから、いいから!」

雅紀は笑って、みんなに注ぎ続ける。

注ぎ終わると、テーブルの真ん中にある、大きな箱の蓋に手を掛ける。

「では、開けるよ。」

雅紀がそっと蓋を開ける。

中には大きなケーキ。

その中央には『16年目も絶好調超!!』の文字。

「16年目も、絶好調超!で!」

雅紀がにっこり笑うと、潤が声を上げて笑う。

「あはは。確かに絶好調超!だね。」

「さすが、相葉さん!」

続いて和也が笑う。智、翔も笑う。

シェアハウスで迎える結成日。

「ずっとみんな一緒に祝いたい。」

智がみんなを見てうなずく。

「そうだね。」

翔がニヤッと笑って潤を見る。

「来年も!」

潤がシャンパンを掲げる。

「来年も!」

みんなでグラスを合わせると、綺麗な音が響く。

「絶好調超で!」

和也がシャンパンに口をつける。

来年も、再来年も、絶好調超で!










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