「Love so sweet」
Love so sweet(やま)【41~60】

Love so sweet ㊸

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「んっ……んんっ……まっ……しょ……。」

俺は智君の唇を塞ぐ。

腰に回した腕に力を込め、智君の動きも塞ぐ。

「ちょ……まっ……て……あんっ……。」

舌を絡め、吸い上げる。

「ああっ……ここ………じゃ……んっ……。」

俺の胸を押し、抵抗する智君の体を無理矢理、壁に押し付ける。

「や…め……っ!」

嫌がる智君の唇を傷つけないよう気をつけながら、唇に歯を当て、軽く噛む。

「やめない……。」

噛んだ唇を舌先で撫で、また舌を押し込む。

「んっ…んんっ……。」

だんだん智君の体から力が抜けていく。

胸を押していた手が優しく俺の腕を掴むと、体が余計密着していく。

「智……君……。」

唇の端を舐め、頬を軽く吸い上げて、ぎゅっと抱きしめる。

「翔君……。」

智君の腕が俺の背中に回り、優しく撫でてくれる。

「智君……。」

俺はさらに力を込める。

「ちょ……苦し……。」

智君の苦しそうな声。

でも力を抜くことなんかできない。

「しょ……く…ん……。」

「あんな……あんな……。」

俺は額を壁に擦り付け、智君の首筋に顔を埋める。

「あんな唇に、智君の唇が汚されるなんて!」

俺は智君の背中に回した腕を解き、智君の頬に両手を添える

ワナワナと震える手で智君の頬を撫で、唇に中指を当てる。

「翔君……。」

「この綺麗な唇に、俺以外の唇が触れるなんて……。」

「……。」

「絶えられない。」

俺は智君の顔を見つめ、また唇を合わせる。

「だからって……。」

智君の澄んだ声が俺の耳元で囁くと、少し離れたところからスタッフの

話し声が聞こえてくる。

俺達は体を硬直させ、じっと耳を澄ます。

話し声が通り過ぎても緊張感が残る。

「……ここ、どこだと思ってんの。」

智君の顔を見ると、智君は……眉を吊り上げ、目を細めて俺を……睨み付けている。

「だって……。」

俺は小さな声でつぶやく。

「だってじゃない。」

「でも……。」

「でもじゃない。」

智君の声は小さいけど……力強い。ドスが効いてる。

「……智君~っ!」

「ここ、どこだと思ってんの!」

俺は泣きそうな顔になりながら、智君を見つめる。

「………大道具の裏。」

「そういうことしていい場所なの?」

智君の眉がさらに上がる。

「……だって……すぐに消毒したかったんだもん。」

「“だもん”じゃない!」

「あんなとこ目の前で見ちゃったら……。」

「仕事だろ?」

「わかってるよ。」

「あそこでしなかったらおかしいよね?」

「わかってるってば……でも……。」

「翔君だって、相葉ちゃんとしたじゃん。」

「相葉ちゃんはメンバーだし……。」

「じゃ、おいらが松潤とアレ、していい?」

「ぜ~~~~~ったいダメ。」

俺は智君を抱きしめ、左右に揺する。

「……ここはそういうことしていいとこ?」

「………。」

「いいとこなの?」

「……ダメ……です。」

「だろ!?」

智君は俺の肩を掴み、グイッと体を離す。

「見られたらなんて言いわけすんの?」

「俺ら、付き合ってます!って……。」

「言える?」

「言いたい。」

「言えるの?」

「言えません……。」

俺がシュンと小さくなると、智君が俺の頭を撫でる。

俺だってわかってるさ。

そんなこと言ったら、たくさんの人に迷惑がかかる。

俺達はそういう立場だし、そういう関係だって……。

でも、だからって他の人とのキスシーンを見るなんて……見るなんて……。

俺の顔を覗き込んだ智君が優しく笑う。

「だから、もっと慎重になろう?」

智君の顔が優しくて、俺は素直にうなずいた。

「うん。素直。……ご褒美。」

智君が俺の唇に唇を重ねる。

柔らかい智君の唇の感触……これをあいつも味わったのか!

俺がそう思った時、ガタッと音がした。

二人で同時に振り返ると、若いADがびっくりした顔してこっちを見てる。

「え……あっ…あの……。」

ADもバツが悪そうにあたふたしてる。

「あ、気にしないで。俺達、いつ振られてるいいように、こっそり練習してるだけだから。」

俺の口から思ってもないことがペラペラと出てくる。

「あ……そうですよね。す、すみません。」

あんな収録の後だからか、ADはとまどいながらも、納得したような顔をする。

「でも、みんなには内緒ね。カッコ悪いから。」

俺はそう言ってにっこり笑う。

「……芸能人て大変なんですね。」

ADは、同情しますと言うように俺を見て、そそくさと戻っていく。

智君の唇の味を知ったら、そんな顔できないからな!

俺はフンっと鼻を鳴らし、はたと気づく。

そうだ。こうしてはいられない。

「翔君……何考えてる?」

智君が怪しむように眉間に皺を寄せる。

「いや……何も……。」

俺はごまかすように笑い、考える。

「何考えてんの?」

「……俺、忙しいなと思って。」

「え?」

智君が訝しそうに俺を見る。

「ごめん。智君、俺行くね。」

俺は智君をその場に残し、走り出した。

俺達、芸能人だもんね。

ちゃんと手回ししておけばいいんんじゃない?

理由はどうしよう?

唇アレルギーとかにしとく?

今回ので、体に蕁麻疹が出たとか……。

うん、そうしよう。それがいい。

まずは事務所からだな。後は……。

俺はうなずいて、急いで事務所に向かう。



智君の唇は俺だけのものだからっ!









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