「Love so sweet」
Love so sweet(やま)【41~60】
Love so sweet ㊶
2015.03.08 *Edit
「ん……んんっ……。」
智君がソファーに座るなり、いきなり唇を奪う。
智君は抵抗するでもなく、俺にされるまま唇を預ける。
智君のチューは、俺の疲れなんか吹き飛ばしてくれる。
俺はゆっくり唇を離し、智君の顔を見つめる。
「ね……智君……。」
俺は自分の唇に手の甲を当てる。
「ギトギト……。」
「何が?」
「唇。」
「唇?」
俺は自分の唇を擦り、ついでにティッシュで智君の唇も拭う。
「ギトギトすぎてキスできない!」
「そんなこと言ったって、冬は唇、荒れるから!」
智君は嫌がって、俺の腕を振り払う。
「違うでしょ?」
「何が?」
「プルプルの唇が好きなんでしょ?言ってたじゃない。」
智君はちょっと下を向いて、上目遣いで俺を見る。
「す、好きだよ。いけない?」
なんか、ちょっと偉そうで、俺はお灸をすえたくなる。
「じゃあ、俺がギトギトにするから、味わってみてよ。」
俺は鞄からリップクリームを取り出し、キャップを外す。
「いいよ、いいよ。翔君は。」
智君が、俺の腕を両手で掴む。
「ほら、智君だって、ギトギト、嫌なんじゃない。」
「違うよ。」
「ギトギトだとヌルッとして気持ち悪いんだよ。」
「……気持ち悪い……。」
智君の動きが止まる。
俺は止せばいいのに話を続ける。
「女の子のグロスよりはましだけど……。あれ、絶対気持ち悪いよね?
見た目はいいけどヌルヌル。」
俺は智君をポンと押して、クッションに押し倒す。
「翔君?」
「ん?」
「グロスつけてる人とチューした?」
「……してないよ。」
あれ?なんか……。
口調が……。
「にしては、ずいぶんリアルな話だね?」
「そ、そんなことないよ。」
「そうかな?」
智君の目つきが怖い……。
雲行きが怪しくなってきた……。
話をごまかさないと……。
「と、取り合えず、俺がギトギトにするから、キスしてみてよ。」
俺は智君の手を退けると、リップクリームを唇に当てる。
「あ~、翔君は塗らなくていいから!」
「なんで?」
「だって……、もともとプルンプルンじゃん。」
智君が人差し指で、俺の下唇をプルンと弾く。
「おいらの唇、カサカサだと翔君が嫌かなと思って……。」
さ、智君……。
俺の顔が明るくなるのがわかる。
「な、なのにさ。いいよ。唇がカサカサだから、翔君とはチューしない!」
智君が顔を背けて唇を尖らせる。
え?ええ~~~っ!
それは困るよ。智君のキスはエネルギー源みたいなもんなんだから。
昔から、そう出会った頃から俺にとっては大事な生命の泉……。
いや、ちょっと違うか。A5ランクの和牛ステーキ……これも違う?
「本当にチュー……しないの?」
「しない!」
「本当に?」
「しないよ。」
智君はソファーの上で目をつぶる。
「え?もしかして、寝るのも別居?」
「当たり前じゃん。チューもできないのに一緒に寝るわけないだろ?」
「智く~ん!」
「早くベッドで寝な。」
俺は智君の上に覆いかぶさる。
「重たい。」
智君が目をつぶったまま冷たく言い放つ。
「ギトギトでもいいから!」
「グロスつけた女の子とチューしてくればいいじゃん。」
「………ヤキモチ焼き……。」
俺が小さな声でつぶやくと、智君がキッと俺を睨む。
「翔君に言われたくないわ!」
智君が顔を赤くして怒ってる。
さ、智君、本当にヤキモチ焼いてくれてるの……?
俺の顔がどんどんニヤケてくる。
「智君……怒ってる?」
「……。」
「怒ってる……智君も可愛いよ。」
俺は智君の首筋を指でなぞる。
智君が俺の手を振り払う。
「智君がプルンプルンが好きなのは、俺の唇がプルンプルンだから?」
「………。」
「ね?……こっち向いてよ。」
智君は頬を染めてるくせに、こっちを向いてくれない。
「ほら……プルンプルンが待ってるよ~。」
俺は自分の下唇をなぞって小さく弾く。
「プルンプルンだよ~。」
俺は、横を向いてる智君の顔の前に、自分の顔を持っていく。
「ねぇ……智くぅ~ん。」
智君が片目をチラッと開く。
「ギトギトでもいいから……。ううん。カサカサでもいいから……。
あ、やっぱりカサカサだと痛くなっちゃうかもしれないから、
ギトギトのがいいのか……。」
智君はまだ俺を睨んでる。
「だから……チューしよ。俺、智君とチューできないと……。」
「……チューできないと?」
怒った顔のまま智君が言う。
「チューできないと……やる気になれない……。」
「やる気……?」
「仕事する気も、遊ぶ気も、本を読む気も、調べものする気も、
詞を考える気も、ご飯食べる気すら起きてこない……。
智君のチューは……俺の生きる活力源なの!」
智君は俺をじっと見て、小さくつぶやく。
「また……おいらのことユン○ルみたいに……。」
「3000円以上のやつね?」
智君が俺の顔を見て、笑った。
「もう、ギトギトでも文句言わない?」
「言わない……でも、プルンプルンが好きな理由だけ教えて。」
また智君が不機嫌な顔になる。
やばい……しつこかったか?
でも、智君の口から聞きたかったんだよ~。
「翔君、一人でベッドで寝て。」
「智君~!!」
俺が一晩中、智君に謝り続けたのは言うまでもない。
でも、俺、何で謝ってるんだろ?
これも……惚れた弱みってやつかな?
智君がソファーに座るなり、いきなり唇を奪う。
智君は抵抗するでもなく、俺にされるまま唇を預ける。
智君のチューは、俺の疲れなんか吹き飛ばしてくれる。
俺はゆっくり唇を離し、智君の顔を見つめる。
「ね……智君……。」
俺は自分の唇に手の甲を当てる。
「ギトギト……。」
「何が?」
「唇。」
「唇?」
俺は自分の唇を擦り、ついでにティッシュで智君の唇も拭う。
「ギトギトすぎてキスできない!」
「そんなこと言ったって、冬は唇、荒れるから!」
智君は嫌がって、俺の腕を振り払う。
「違うでしょ?」
「何が?」
「プルプルの唇が好きなんでしょ?言ってたじゃない。」
智君はちょっと下を向いて、上目遣いで俺を見る。
「す、好きだよ。いけない?」
なんか、ちょっと偉そうで、俺はお灸をすえたくなる。
「じゃあ、俺がギトギトにするから、味わってみてよ。」
俺は鞄からリップクリームを取り出し、キャップを外す。
「いいよ、いいよ。翔君は。」
智君が、俺の腕を両手で掴む。
「ほら、智君だって、ギトギト、嫌なんじゃない。」
「違うよ。」
「ギトギトだとヌルッとして気持ち悪いんだよ。」
「……気持ち悪い……。」
智君の動きが止まる。
俺は止せばいいのに話を続ける。
「女の子のグロスよりはましだけど……。あれ、絶対気持ち悪いよね?
見た目はいいけどヌルヌル。」
俺は智君をポンと押して、クッションに押し倒す。
「翔君?」
「ん?」
「グロスつけてる人とチューした?」
「……してないよ。」
あれ?なんか……。
口調が……。
「にしては、ずいぶんリアルな話だね?」
「そ、そんなことないよ。」
「そうかな?」
智君の目つきが怖い……。
雲行きが怪しくなってきた……。
話をごまかさないと……。
「と、取り合えず、俺がギトギトにするから、キスしてみてよ。」
俺は智君の手を退けると、リップクリームを唇に当てる。
「あ~、翔君は塗らなくていいから!」
「なんで?」
「だって……、もともとプルンプルンじゃん。」
智君が人差し指で、俺の下唇をプルンと弾く。
「おいらの唇、カサカサだと翔君が嫌かなと思って……。」
さ、智君……。
俺の顔が明るくなるのがわかる。
「な、なのにさ。いいよ。唇がカサカサだから、翔君とはチューしない!」
智君が顔を背けて唇を尖らせる。
え?ええ~~~っ!
それは困るよ。智君のキスはエネルギー源みたいなもんなんだから。
昔から、そう出会った頃から俺にとっては大事な生命の泉……。
いや、ちょっと違うか。A5ランクの和牛ステーキ……これも違う?
「本当にチュー……しないの?」
「しない!」
「本当に?」
「しないよ。」
智君はソファーの上で目をつぶる。
「え?もしかして、寝るのも別居?」
「当たり前じゃん。チューもできないのに一緒に寝るわけないだろ?」
「智く~ん!」
「早くベッドで寝な。」
俺は智君の上に覆いかぶさる。
「重たい。」
智君が目をつぶったまま冷たく言い放つ。
「ギトギトでもいいから!」
「グロスつけた女の子とチューしてくればいいじゃん。」
「………ヤキモチ焼き……。」
俺が小さな声でつぶやくと、智君がキッと俺を睨む。
「翔君に言われたくないわ!」
智君が顔を赤くして怒ってる。
さ、智君、本当にヤキモチ焼いてくれてるの……?
俺の顔がどんどんニヤケてくる。
「智君……怒ってる?」
「……。」
「怒ってる……智君も可愛いよ。」
俺は智君の首筋を指でなぞる。
智君が俺の手を振り払う。
「智君がプルンプルンが好きなのは、俺の唇がプルンプルンだから?」
「………。」
「ね?……こっち向いてよ。」
智君は頬を染めてるくせに、こっちを向いてくれない。
「ほら……プルンプルンが待ってるよ~。」
俺は自分の下唇をなぞって小さく弾く。
「プルンプルンだよ~。」
俺は、横を向いてる智君の顔の前に、自分の顔を持っていく。
「ねぇ……智くぅ~ん。」
智君が片目をチラッと開く。
「ギトギトでもいいから……。ううん。カサカサでもいいから……。
あ、やっぱりカサカサだと痛くなっちゃうかもしれないから、
ギトギトのがいいのか……。」
智君はまだ俺を睨んでる。
「だから……チューしよ。俺、智君とチューできないと……。」
「……チューできないと?」
怒った顔のまま智君が言う。
「チューできないと……やる気になれない……。」
「やる気……?」
「仕事する気も、遊ぶ気も、本を読む気も、調べものする気も、
詞を考える気も、ご飯食べる気すら起きてこない……。
智君のチューは……俺の生きる活力源なの!」
智君は俺をじっと見て、小さくつぶやく。
「また……おいらのことユン○ルみたいに……。」
「3000円以上のやつね?」
智君が俺の顔を見て、笑った。
「もう、ギトギトでも文句言わない?」
「言わない……でも、プルンプルンが好きな理由だけ教えて。」
また智君が不機嫌な顔になる。
やばい……しつこかったか?
でも、智君の口から聞きたかったんだよ~。
「翔君、一人でベッドで寝て。」
「智君~!!」
俺が一晩中、智君に謝り続けたのは言うまでもない。
でも、俺、何で謝ってるんだろ?
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