智君BD

スパイラル -エピローグ-

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「本当は後悔してる?」

おいらの上で、ニノが優しく髪を撫でる。

「……してないよ。」

おいらは視線を外して答える。

「くっくっく。嘘ばっかり。」

ニノがおいらの顔を両手で挟む。

「誘ったのは私ですからね。」

「………。」

優しいニノ。

隣にゴロンと横になると、肘を付いて頭を乗せる。

「ボーっとしてるあなたがよく気づいたな……と。」

「みんなが幸せになる方法……これしかないと思ったんだよ。」

「こんな話……私が言っても翔ちゃんが受け入れるわけない。

 でも、リーダーからなら……。」

ニノの手がおいらの頬を撫でる。

冷たい指先が心地いい。

「おいら、ニノのこと大好きだよ……。」

「私は……どうかな?」

「ニノ~っ!」

おいらは口を尖らせると、笑ってまたおいらの頬を撫でる。

「大好きだよ。リーダー。」

ニノが甘く囁く。

おいらの頬を撫でていた手を、首筋、肩、鎖骨と移動させていく。

ニノの冷たい指がこそばゆくて、首をすぼめる。

「翔ちゃんが私に触っても嫌じゃない?」

「……嫌だよ。」

おいらは目を伏せて答える。

「辛くなったら、私には正直に言ってくださいよ。

 私の為にこの提案してくれたんでしょ?」

「そういうわけじゃ……。」

ニノが泣いてもズキンと胸が痛む。

ニノが翔君の腕の中で笑ってもチクチク胸が痛む。

同じ痛むなら、ニノが泣かない方がいいと思ったんだ。

「リーダーが辛くなったら、スパイスが効きすぎて、

 甘い関係じゃなくて辛(から)い関係になっちゃうから……。」

ニノは笑って脇腹をくすぐる。

「ヤメ……うっふっふ……ニノっ…!」

おいら達は布団の中でじゃれあった。

ニノの冷たい指も、滑らかな肌も気持ちいい。

「もう少しだけ……このままで……。」

ニノが寂しそうに笑ったから、おいらはニノを抱きしめた。

外は仄かに明るくなって、部屋の中を照らし始める。

「翔ちゃん、悶々として眠れなかったでしょうね。」

可笑しそうにニノが笑った。

遠くの空で、暁月が白く光った。










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