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イチオクノホシ(やま)

イチオクノホシ ~ Swan Lake ~ ⑪

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「ここ……。」

智に言われた住所に着いて茫然とした。

いや、地図で確認した時点で顔が引きつってたけど……。

目の前にそびえる高い建物。

こんな時間でも明るく輝くエントランス。

一陣の風が、コートを跳ね上げる。

なんだ?

どういうことだ?

もうすでにホテルにいるんじゃないか~っ!

半信半疑でホテルのロビーに入って行く。

本当にここなのか?

まさか、嘘、教えられたんじゃないよな?

ほら、智に教えたやつに!

ロビーの傍らで智に電話を掛ける。

ここなら風はやり過ごせる。

でも、電話は全然繋がらない!

「くそっ。」

電話を切って画面を見ると、メールのアイコンが反応してる。

智か!?

そう思って、急いでメールを開くと、書かれていたのは「1103号室」と言う文字。

それだけ?

でも、目的地はホテルで間違いなさそうだ。

キョロキョロしてエレベーターを探す。

あった!

小走りでエレベーターに向かう。

飲んだ後にホテルに来たのか?

それともホテルで飲んでたのか?

智、一人?

一人なのか!?

心配したラブホじゃなかったとは言え、ホテルだ。

シャワーもある。

ベッドもある。

ムーディーな夜景まで……。

エレベーターが開くと、素早く乗り込んでダダダンと⑪のボタンを押す。

智、お願いだから一人でいてくれよっ!

11階に着き、扉が開くのと同時に廊下へ走り出る。

部屋表示を確認しながら、智のいる部屋を探す。

「1117……1118…違う!」

逆方向に向かって走る。

廊下は走っちゃいけませんと、小学校で言われてたことが頭に浮かぶ。

そんなの守ってられるか!

智に何かあるかもしれないんだから!

1103号室の前に来て、ノブに手を掛ける。

開くわけがない。

力を込めてドアをノックする。

「智!」

深夜だ。

大きな声は出せない。

もう一度ノックする。

すると、カチャッとドアが開く。

すぐにドアの間に腕を差し込んで中に滑り込む。

「智っ!」

中は真っ暗でびっくりする。

びっくりした拍子に抱き着かれ、口を塞がれる。

「んっ。」

アルコールの匂いのキス。

智?

部屋を照らすのは、少し開いたカーテンから零れる明りのみ。

後ろでカチャッと戸が閉まる。

これじゃ顔も確認できない。

柔らかくしっとりした感触の間から、舌が押し込まれる。

「んんっ。」

離してくれない唇は、そのまま舌を絡ませながら、俺をベッドに押し倒す。

絡まる舌が、俺の上顎をくすぐる。

智がよくやるキス。

舌が短いのか、夢中になると、舌先が上顎に当たるらしい。

やっと離れた唇。

四つん這いになって少し離れる。

猫のようにしなやかな動き。

落ちた腰の角度は智と似てる。

顔は暗くて見えない。

見えないけど、でも、智じゃない!

「誰だ?智じゃないだろ?智はどこだ!」

クスッと笑う声が聞こえる。

「楽しも?」

智に似せた声色。

智みたいな話し方。

「ふざけるな!智は……。」

また唇を塞がれる。

と言うより、噛みつかれる。

「っつ。」

噛みついた後を舐めるようなキスをして、俺の肩に手がかかる。

バレるのはわかってたのか?

目的はなんだ?

唇が離れた瞬間を狙う。

「智を出せ。」

キッと睨む。

睨んでも、この暗さだ。

相手に伝わるかどうか。

でも、智の居所を知ってるのはこいつだけだ。

手荒なことをして、頑なにさせるわけにはいかない。

また舌が絡んでくる。

舌で押し出そうとすると、両手で顔を押さえられる。

「んんっ、はな…せっ!」

相手の両手首を掴み、引き離そうとすると、逆に手首を返されて、

片手をベッドに押さえつけられ、動ける範囲はわずか。

もう片手が股間にかかる。

「うっ。」

ぎゅっと握られたかと思うと、強弱を付けて撫で上げる。

「んぅっ!」

押さえられた片手は、力強くて、逃げられない。

腰を揺らして刺激から逃げるしかない。

自由な片手で相手の胸を押し退けても、しなやかな動きで逃げられる。

押し付けられた唇の動きは、まるで智みたいに、俺の口内を弄ぶ。

「しょぉ……。」

智の……声?

「気持ちよく……なろ?」

俺のを握る手が、ベッドの上の智みたいに、根元から上へと撫で上げる。

「ぅうっ……。」

俺のが固くなっていくのがわかる。

「しょぉの、おっきぃ。」

智がベッドの上でよく言うセリフ。

智……?

智なのか?

俺のベルトを外し、ジッパーが下げられる。

勢いよく下着を持ち上げる俺のを、下着の間から引っ張り出す。

「うあっ、ちょっ……。」

止める間もなく、生温かいものが俺のを包む。

「うぅっ……。」

舌先でコチョコチョと撫でられて、唇で強く締め付けられて。

吸い上げられながら、上下運動を繰り返す。

固くなった俺のが、口の中で大きさを増す。

この動き、この感じ……。

智なのか?










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