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Your Eyes(やま)

Secret Eyes ⑤ - Your Eyes side story -

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櫻井君の肌は白い。

「あ……んんっ……。」

弾力があって、しっとりしてて。

「んはぁ……おおの…さ……。」

手の平にぴったりくっつく。

「しゃべ…んな……。」

櫻井君の口を塞ぎ、手の平を下へ下へと這わせる。

「ん……っ。」

上気した櫻井君の顔。

櫻井君を包むシーツがスルッ、スルッとその肌を滑る。

時々止まるのは、汗ばんでるせい。

おいらの手も、時々ピトッと張りついて、その動きを変えさせられる。

「ぁあ……。」

櫻井君の肌が吸い寄せるのは、おいらだけじゃないんだな。

シーツも明りもおいらも吸い寄せられて、櫻井君を輝かせる素材?栄養?みたいなもんだ。

だって、仕方ない。

若いってだけでもキラッキラなのに、櫻井君には賢さも美しさも魅力もある。

上気した頬はシルク。

生え際の産毛はベロア。

睫毛はさながらビロード。

頬を染め、潤んだ瞳で見上げる櫻井君の瞳は……極上のビロードに包まった黒い宝石。

普段からは想像もできないほど、高級で魅惑的なSecret Eyes。

あ、普段の櫻井君からも……想像はできるか。

櫻井君は普段から上品だからね。

でも……ゾウゾクする。

何度体を重ねても、重ねる度にゾクゾクする。

ゾクゾクして……抑えがたい欲望が、おいらを満たして溢れ出す。

それだけ、櫻井君の色気が増してるってことなのか?

恐るべし!若者の吸収力!

クチュッ……ヌチャッ、ピチュッ……。

合わさった唇から、唾液の音が漏れる。

赤いイチゴがより熟れた色合いになって、そこから滴る汁を吸いこむ。

ジュルッと……音がして、櫻井君の瞳が歪む。

「大野さんに……食べられてるみたい……。」

筋肉質な肩から伸びる手が、おいらの頬を撫でる。

「このイチゴは……一度味わったら病みつきだから……。」

笑って、もう一度イチゴに齧りつくと、今度は櫻井君が笑う。

「大野さんのイチゴも……。」

櫻井君が、伸び上がって、おいらの唇に唇を合わせる。

「そぉかぁ?おいらのは賞味期限ぎりぎりで、カサカサ……。」

言い終わる前に、もう一度櫻井君が吸い付いてくる。

「一番熟して甘い時……。」

櫻井君の腕が、おいらの首に回り、抱きかかえられるようにベッドに引き寄せられる。

「大野さんは知らないんですか?大野さんがどれだけ魅力的に映るか。」

それは……。

櫻井君の瞳に、おいらが魅力的に映ってるなら……正直嬉しい。

若いキラッキラな櫻井君から見たら、ただの取引先のおじさん課長。

自慢できるところもなければ、坂本部長のようなスタイルも持ってない。

伊野尾みたいに可愛くもなければ、

長野部長のように櫻井君を引き上げて上げることもできない。

ないないづくしのおいらの腕の中に、櫻井君がいるってだけで奇跡。

櫻井君が、おいらを好きだと言ってくれることが奇跡。

そんな櫻井君に会えたことが……もう奇跡。

奇跡のような櫻井君。

奇跡でできてる櫻井君。

奇跡のように美しい……櫻井君。

そんな櫻井君がおいらに魅力があるって言ってくれるんだから、これまた奇跡。

櫻井君の指が、おいらの肩を撫でる。

「この細身なのに筋肉質な体……。」

そんな風に言ってくれるの、櫻井君だけなんだよ。

「小さくて柔らかい頬も。」

指先が、おいらの頬をプニプニする。

「通った鼻筋も……。」

細い中指が、眉間から鼻を撫でる。

……くすぐったい!

ギュッと目をつぶると、櫻井君のクスクス笑いが聞こえる。

「そんな可愛い顔も。」

櫻井君の人差し指が、睫毛を撫でる。

「長い睫毛に、澄んだ瞳。」

「おいおいおっさんをからかって……。」

櫻井君が不満そうな顔をする。

「本当に知らないんですね。その瞳が……艶めかしく揺れたら……男も女もイチコロです。

 だから……。」

櫻井君の腕がしなる。

おいらを引き寄せ、鼻と鼻がくっつくくらい近づく。

櫻井君の黒い瞳に映るおいら。

大きな瞳に映るのはおいらだけ。

ゾクッとして、同時にバクッと胸が鳴って。

「僕だけを見ていてください。

 他の人は見ないで、僕だけを……。例え後輩でも……。」

後輩……?

伊野尾のことを言ってるのか?

「櫻井君が気にすることは……。」

「気にします。今は気づかれてなかったとしても、大野さんの魅力に気付いたら、

 僕みたいに離れられなくなるから……。

 あの後輩だって……。」

櫻井君は何を言ってるんだろう?

おいらの魅力?

そんなもの、あるわけない。

あったら、今ごろ、モテモテなはず。

「伊野尾のは、ああ言って遊んでるだけだろ?」

「違います!」

櫻井君の瞳に力が増す。

「彼は大野さんの魅力に気付いて……。きっと他の人も気付いてる。

 でも大野さんがそんな感じだから……。」

ばかな。

伊野尾は先輩にくっついて楽しんでるだけのことだ。

他の人がおいらの魅力に気付いてる?

まさか!

そんな素振り、見たことないぞ?

「櫻井君はおいらを過大評価しすぎる。」

おいらが言うと、櫻井君が、ふぅと小さく溜め息をつく。

「これだから大野さん……一人にしておくの、心配です。」

櫻井君が、ちょっと顔をズラして、おいらの唇に吸い付いた。

おいらに魅力があろうがなかろうが、そんなのはどうでもいい。

櫻井君がおいらとこうしていてくれれば。

その瞳に、おいらだけを映してくれてれば。

「大野…さん……。」

櫻井君の艶めいた瞳がおいらを誘う。

おいらの手が……再び動き出す。










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