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「ふたりのカタチ」
ふたりのカタチ(やま)【201~ 】

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インタビューは思ったより早く終わった。

でも、途中で心配したショウ君がやってきて、

亀梨さんを見つけて、眉間の皺がくっきりして……。

それを見た亀梨さんがクスッと笑って、さらにショウ君の眉間の皺が深くなって、

ちょっと心配したけど、亀梨さんもショウ君も大人だから、言葉と態度は丁寧で……。

心配したのはおいらだけだったみたい。

「……では、これで終りです。お疲れさまでした。」

ライターの人がボイスレコーダーをカチッと止める。

おいらもホッとしてショウ君を見る。

ショウ君が、うんうんとうなずいてくれて、ちゃんとできたんだって安心する。

椅子から立ち上がると、亀梨さんがやってきて、チラッとショウ君を見る。

「少し、大野さんをお借りしてもいいですか?」

「断る。」

ショウ君、即答って!

お仕事かもしれないのに。

「断られてもお借りしちゃいますけどね。」

亀梨さんがおいらの肩に手を掛ける。

素早く払い退けるショウ君。

負けじとまた手を掛ける亀梨さん。

またまた払い退けるショウ君。

またまた手を掛ける……。

……いつまで続けるつもり?

「ショウ君!お仕事!!」

おいらが、メって顔でショウ君を睨むと、怒られた子犬みたいな顔で

クゥ~ンと喉を鳴らす。

んふふ、鳴らしたように聞こえるから可愛い!

おいらは亀梨さんに向き直る。

「おいらに何か?」

「ああ、そうでした!子犬みたいなライオンを使う猛獣使いに見惚れてました。」

???

亀梨さんにもショウ君、子犬に見えた?

「んふふ、亀梨さんにも見えました?ショウ君、可愛いんですよ。」

「可愛いのは猛獣使いの前だけですよ。」

猛獣使いって……おいら?

亀梨さんも笑ってショウ君をチラッと見る。

ブスッと膨れたショウ君が……これまた可愛い!

「この後の食事会ですが、ここで……。」

亀梨さんがポケットからA4くらいの折りたたんだ紙を取り出す。

「SHOさん達、忙しいですからね。すぐに始まっちゃうので、急いで行ってください。」

「わかりました。」

おいらは小さく会釈してショウ君の隣に並ぶ。

「そんな要件なら、ちょっと借りるなんて言わず、

 マネージャーである僕に言って欲しいなぁ。」

ショウ君が聞こえよがしに言うと、亀梨さんがニコッと笑う。

「ライオンじゃ、話が通じないと思ったんで。」

「なんだと!?」

「ほら、すぐ牙を剥く。」

ショウ君、大人げないから!

亀梨さん、どう見ても年下!

亀梨さんはケラケラ笑いながら、紙をおいらに手渡す。

「俺の上司も顔を見せるかもしれないんです。会いたがってましたから。」

「え?亀梨さんの……?」

「はい。」

亀梨さんのイケメンスマイルが柔らかくなる。

「誰でも……大野さんに会ったら、大野さんに興味が沸くと思うけど……。」

亀梨さんが少し顎を上げてショウ君を見る。

「気を付けた方がいいですよ。俺の上司、相当いい男だから!」

「いい男?いい男の価値は選ぶパートナーで決まる。

 それでいくと俺は……最高の男ってことになる。」

ショウ君がおいらの肩を抱いて、色気たっぷりの顔で笑う。

あ、ショウ君、そんな顔したら……それだけでキュンってしちゃうから!

亀梨さんが笑っておいら達を見比べる。

「ああ、そうですね。そうかも。

 でも、人の心は移ろいやすい。

 縛りつけ過ぎて、パートナーが逃げないといいですね!」

亀梨さんはそれだけ言って、時計を見ると、小走りで部屋を出て行った。

なんか……亀梨さんて、類さんに似てる……?

「ふんっ!俺の男力、舐めんなよ?」

おいらが笑ってショウ君を見ていると、ショウ君が、ん?と首を傾げる。

「なんで笑ってるの?」

「だって……、男の価値が選ぶ相手で決まるなら、おいら、相当いい男だなと思って。」

そうだよ。

ショウ君を選らんだおいら、最強の男じゃない?

「サトシ……。」

ショウ君がおいらを見つめて腰に手を回したから、おいらはスルッとそれをかわす。

「ダメ。まだ仕事中。」

「ダメ?」

「ダメ!」

おいらが先を歩いて部屋を出ると、後ろから着いてくるショウ君が、

可愛い声でおねだりする。

「こっそりキスくらいなら……。」

「ダメ。」

ダメだよ。キスで止められる自信ないもん。

「ちょっとだけ。」

ちょっとで終わらないじゃん。

「ちょちょっで終わらせるから。」

ちょちょって何?

「ちょっと触れるだけ。」

それで終わった試しないし。

控室のドアを開けて中に入る。

もう、カズも長瀬さんも行っちゃったのかな?

控室には誰もいなくて。

着いて来たショウ君が中に入って来ると、バタンとドアを閉めて、おいらを抱きしめる。

「ほら、神様もちょっとならいいよって言ってる。」

「ショウ君……。」

「ね?最高の男にキスしたくならない?」

だから!そんな顏して迫られたら、おいら……。

「最高の男の唇は美味しいよ。」

そんなの知ってるよ。

柔らかくって、プルッとしててあったかくって……。

ショウ君の唇に吸い寄せられそうになって、ブンブン首を振る。

「ダメ!さっきもカズが入って来たでしょ?さっさと行こ。

 急がないと始まってるよ!」

「え~?」

ショウ君が不満そうに口を尖らす。

ほんと、さっさと行かないと……おいらがもたないから!










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