Don't stop(いろいろ)

Don't stop ~にの(あい)+死神 Ⅲ ~

 ←果てない空 -15- →果てない空 -16-

「二宮さん、大丈夫ですか?」

「ん……。ぼーっとする。」

「それはいけませんね…。」

ベッドに横になり、口に体温計を咥えた私。

目の前がぼんやりする。

ベッドの脇で死神が、心配そうに私を見てる。

体温計を口から出すと、ぼんやりした目でほんやり見る。

3…9…。

え?39度?

一気に体から力が抜けていく。

「どうしました?二宮さん。」

「熱が…。」

「熱?」

「人間…は病気に…なると……熱が出る…。」

私はかすれた声でせつめいする。

「それは…、私にできることは何かありませんか?」

「……冷蔵庫からアイス枕…、薬箱…持ってきて…。」

死神はすばやくアイス枕と薬箱を持ってくる。

「あ、タオルも…。」

死神がタオルを取りに行っている間に私は薬箱から風邪薬…熱に効くやつを探し出す。

死神からタオルを受け取り、アイス枕に巻く。

死神が水を持ってきてくれた。

「ありがとう…。」

薬を口に含み、水を飲む。

喉を過ぎる時、薬がつかえるみたいに、うんってなった。

その私の顔を見て、死神が心配そうにきょろきょろする。

もう二口、口に含み、水を死神に渡す。

横になろうとすると、死神が背中を押さえ、手伝ってくれる。

死神の手がひんやりしていて気持ちい。

「ありがと。」

アイス枕が頭を冷やしてくれる。

「他に何かして欲しいことはありませんか?」

「……添い寝。」

「添い寝?」

「うん……。」

「でも、あのう…、うるさい人に怒られませんか?」

あはは。相葉さんの心配?見えないのに?

「大丈夫……、明日までロケで帰ってこないから。」

死神はホッとしたように、ベッドに入ってくる。

「脱いで…。」

「脱ぐ?」

「人肌が…気持ちい…んだよ。」

「はぁ。」

死神は服を脱いでいく。

全部脱ぎ終わり、またベッドに入ろうとする。

「んはは。帽子。…かぶったまま?」

「ん?これは失礼。」

帽子も脱ぎ、するっと私の隣にはいってくる。

私は死神の肌にそっと触れる。

ひんやりして、すべすべして、気持ちいい…。

私は全身で死神に抱きつく。

死神は何も言わず、優しく抱きしめてくれる。

薬が効いてきたのかぼーっとして、半分夢の中のような気分になる。

「私はね…、あなたが…ずっと大好きなんですよ…。

 ずっと…こうして触れていた…い。」

「二宮さん…。」

「ダメ…。ニノって…呼んで…。」

「ニノ…?」

「ん…。おおのさん…。」

「大野さん…?」

「…大好きで…手の…届かない人…。」

「……。」

「キス…して…。」

「え?それは…。」

「…して?」

死神は仕方なくキスしてくれた。

それはやっぱり冷たい唇で…。

「ん?んんん?」

私は死神の口の中に舌を滑り込ませる。

死神の舌を絡めとり、熱で火照った体を押し付けていく。

「…熱い…体が…。冷まして…?」

死神はゆっくりと、シャツの前をはだけると、冷たい唇で私の体を冷ましていく。

首筋…鎖骨…胸…脇腹…へそ……。

死神の手はずっと私の手を握り、私の意識がどんどん遠のいていく…。



「うっ。」

何時間くらい寝たのだろう。

目が覚めると、少し頭が痛かったが、すっかり熱が引いていた。

隣には死神がスヤスヤと寝息をたてている。

大野さんと同じ顔。

優しくキレイな寝顔…。

私はしばらくその顔を眺めた。

そして、その唇に唇をあてる。

「う…ん…。」

「おはよう。」

「あ、おはようございます。どうですか?熱は…。」

「もう引いたみたいだよ。あなたのおかげだ。」

「そんな…、お役に立ててなによりです。」

死神はにっこり笑う。

突然、玄関が騒がしくなる。

「ニノ~!具合、悪いんだって?」

「相葉さん…こんな早く帰ってきたの?」

「ニノが心配で…。即効で終わらせてきた!」

「ふふふ。」

「どう?熱は?」

「もう下がりました。」

「じゃ、俺、おかゆ作ってくるから。」

相葉さんはキッチンに行ってしまう。

「いつも慌しい方ですね。」

「ふふ。そこが彼のいいところ。」

私は笑って死神を見る。

「大野さんと相葉さん、両方好きなんですか?」

「え?そうだよ。それに死神さん、あなたも。」

私はにっこり笑って死神を見た。

死神は照れて下を向く。

「熱が出たら、また、お願いしてもいいかな?」

「ええ、私でお役に立てるなら。」

死神がニコリ笑って私の唇に唇を合わせた。

私がびっくりしていると、

「これ、気持ちいいんですね。」

そう言って、ふにゃりと笑った。

「そろそろ服着た方が…、相葉さんには見えてないけど。」

「そうですね。」

死神がパンツをはいていると、相葉さんがやってきた。

「ニノ~できた。」

相葉さんが私の額に唇を付ける。

「うん。熱はないけど…顔が赤いよ?」

「え?そうかな?」

私は顔を背ける。

背けた先にパンツを履いてる死神がいて、その光景になんだか笑いが込み上げる。

「あ…。俺がいない間に死神と何かあったでしょ?ねぇ?ニノ~!!」

「何も…ちゃんと看病してくれましたよ。」

私は二人でも三人でも、受け入れられる懐の深い男なんですよ。

相葉さん!

「大丈夫。相葉さんも大好きだから!」

「え~っ!!も?も?なの~?」

相葉さんが部屋中をキョロキョロして死神を探してる。

私はおかしくて、声を出して笑った。

死神は本棚の上から私にウィンクしていた。







関連記事
スポンサーサイト



総もくじ  3kaku_s_L.png a Day in Our Life
総もくじ  3kaku_s_L.png Kissからはじめよう
総もくじ  3kaku_s_L.png Step and Go
総もくじ  3kaku_s_L.png 果てない空
総もくじ  3kaku_s_L.png タイムカプセル
総もくじ  3kaku_s_L.png Hello Goodbye
総もくじ  3kaku_s_L.png season
もくじ  3kaku_s_L.png 五里霧中(5人)
総もくじ  3kaku_s_L.png 夏の名前
もくじ  3kaku_s_L.png Troublemaker(5人)
もくじ  3kaku_s_L.png Crazy Moon(5人)
総もくじ  3kaku_s_L.png Welcome to our party
総もくじ  3kaku_s_L.png Deepな冒険
もくじ  3kaku_s_L.png 花火(やま)
もくじ  3kaku_s_L.png miyabi-night(5人)
もくじ  3kaku_s_L.png ZERO-G
もくじ  3kaku_s_L.png 復活LOVE(やま)
総もくじ  3kaku_s_L.png 三日月
総もくじ  3kaku_s_L.png WONDER-LOVE
総もくじ  3kaku_s_L.png みんなと作ったお話
もくじ  3kaku_s_L.png Believe
もくじ  3kaku_s_L.png コスモス
もくじ  3kaku_s_L.png つなぐ
総もくじ  3kaku_s_L.png 大人の童話
もくじ  3kaku_s_L.png 智君BD
もくじ  3kaku_s_L.png ブログ
もくじ  3kaku_s_L.png ティータイム
【果てない空 -15-】へ  【果てない空 -16-】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit
  • 【果てない空 -15-】へ
  • 【果てない空 -16-】へ