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「Love so sweet」
Love so sweet(やま)【81~ 】

Love so sweet №82

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「ちゃんと真っ直ぐ帰って来た~?」

智君が俺の上着を脱がしてくれる。

「言われた通り、真っ直ぐ帰って来ましたよ。」

俺は笑って智君の頬に唇を寄せる。

「ばか。今日は真っ直ぐ寝るんだよ。」

智君が眉間に皺を寄せ、ちょっと怒った顔をする。

「だから、真っ直ぐ寝るのは難しいって言ったでしょ?」

時計を外し、テーブルの上に置く。

いつもはちゃんとしまうんだけど、今日はその時間すらもったいない。

「そう言う意味じゃねぇよ。真っ直ぐ蒲団へGO!」

智君が俺の手を振りきって、寝室を指さす。

「あ、そう言うこと?」

俺がニヤッと笑って智君の手首を掴むと、また不満そうに眉間に皺を寄せる。

「違う違う!おいらは翔君の健康状態が心配なの!

 明日も早いんだろ?」

「そうでもないよ?」

俺は智君の腕を引っ張って腰に手を回す。

わかってるよ。

智君の言いたい事。

わかっているけど……。

あなただって、今日は一日中大変だったでしょ?

舞台挨拶に歌番組に……。

昨日だって、一日番宣で……。

それでなくたって、このところ、グラビアもインタビューも多くって。

プロモーションだから仕方ないけど……。

「早くなくても、健康には寝るのが一番!」

「だったら、あなたも寝なくっちゃ。」

俺は智君の背中を寝室の方へ押す。

「ダメダメ。おいらと一緒だと翔君、真っ直ぐ寝ないから!」

「真っ直ぐは無理だけど……ぐっすり眠れるよ?」

俺のクスクス笑う顔が癇に障った智君が、俺の手を振り解く。

「いいから!今すぐ寝ろ!何も考えず、とにかく寝ろ!」

「あ、智君が疲れちゃってる?」

「おいらは平気だから、とにかく自分の体のことだけ考えて寝ろ!

 10時間も出ずっぱりで働いてたんだぞ。

 10時間寝ないと元が取れない。」

「え?それは寝すぎでしょう?」

「なんでもいいから、早く寝ろ!」

今日の智君はどうしても俺を早く寝かせたいらしい。

俺としては……早く寝るより、智君補充の方が優先なんだけど……。

智君の怒り気味の顔も可愛くて、やっぱり智君を抱きしめる。

「まだ、おかえりって言ってもらってない……。」

耳元で囁く。

甘く囁いたつもりだったけど、智君にはそうは聞こえなかったみたいで……。

「ほら、声だって出ないじゃん。おかえり。さっさと蒲団へ行け。」

「出るけど、この至近距離で、そんなに声出さなくてもいいでしょ?」

耳に息がかかって、やっとわかった智君。

でも今日は、頬を染めてはくれない。

「だから!今日はささと寝る!」

「智君と一緒なら……ベッドに行く気になるんだけど?」

「ベッドに行っても、さっさと寝るか?」

「寝るよ……俺だってクタクタだもん。」

仕方なく、肩を竦めて見せると、やっと納得した顔の智君が、

俺の頬を撫でる。

「翔君の……体が心配なんだよ……。」

「智君……。」

きっとあなたは心配してるんだろうってわかってた。

体を壊して入院……そんなことになるんじゃないかって、心配なんだよね?

でも、そんな心配必要ないのに……。

「智君が隣にいれば……、俺はいつだって元気になれるよ?」

俺も智君の腰に両手を回す。

「だから、そんなばかなこと言ってないで……。」

智君がまた、怒り気味に俺の手を振りほどこうとする。

「だから……俺の元気の源……ちょうだい……。」

智君が溜め息をついて、上目遣いで俺を見る。

その顔に顔を近づけ、一気に唇を重ねる。

重ねてすぐに唇を開く。

甘噛みして、誘って、俺で包む智君の唇。

一瞬、息を飲んだように動かなかった智君が、

諦めたのか、舌を絡めてくれる。

智君の唾液が割れて、クチュッと音がする。

腰に回ってた腕を背中にずらし、思いっきり抱きしめる。

智君も、俺の背中に腕を回す。

抱きしめ合いながら、キスを貪って、そのままソファーに押し倒す。

「ん……んんっ……だからっ!」

智君が俺から唇を離して叫ぶ。

「わかってる……。

 大丈夫。俺、結構体力あるし、メンタルも強いから……。」

「そういう問題じゃ……。」

「むしろ、智君とこうすることが、俺に体力と精神力を与えてくれる……。」

「こじつけんな。」

「こじつけじゃないよ。昔からそうだった……。

 智君の存在が……俺を強くしてくれる。

 だから、あなたは精神的支柱……リーダーなんだよ……。」

「それは翔君がリーダーやるの嫌で……。」

「嫌じゃないよ。俺はあなたほど嫌じゃない。

 でも、リーダーはあなたにやって欲しかった。

 あなたがリーダーなら、俺はもっと頑張れる……。」

「翔君……。」

そして、あなたは俺を頼ってくれる……。

5人をまとめる為に。

むしろ、俺にはそっちの方が好都合……。

智君の唇に再度、唇を押し付ける。

智君も、そろそろ観念してくれたかな?

「さ、一緒にベッドに行こう……。

 ベッドで、ゆっくり寝よう。

 智君も疲れたでしょ?」

「おいらより、翔君のが疲れてる。」

智君が心配そうに俺を見る。

「だから……一緒に寝て?ね?」

智君がゆっくりうなずく。

そうだよ……何もしなくても、智君が隣にいてくれれば、それだけで、

俺の力は回復していくんだから。

ソファーから立ち上がり、並んでベッドへ向かう。

「ちゃんと……寝るんだぞ?」

まだ信用してない智君。

もちろん、俺だって疲れてる。

疲れてるから、智君と寄り添って寝たいだけ……。

でも、俺の管理下にありながら、俺の管理を逸脱する輩がね……。

そいつは俺の意思なんてまるで無視だから……。

「わかってる。ちゃんと寝るよ。」

「わかってるなら……いいよ。」

智君がふにゃりと笑う。

その顔を見て、まるで無視の輩が……ニョキッと頭を持ち上げた。

まるで無視……でもないか?










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