「大人の童話」
Wonderful(やま)

Wonderful ⑫

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「サトシ、こっちの、蕾がついてる。」

「あ、もう?」

「毎日、俺が水を上げたから!」

ショーが自慢げに胸を張ります。

小麦色を通り越して、黒く、艶やかに光るショーの肌が、

太陽の光を浴び、キラキラと輝きます。

もう、サトシもうるさく言いません。

どんなにケアしても、ショーは黒くなっていくのです。

そして、どんどん逞しくなっていきます。

ショーは、血管の太く浮き出た腕で、サトシを抱き寄せます。

「あっ……、どうしたの?」

「……見てたら……抱きしめたくなった。」

ショーが、サトシ好みのイケメンの顔で笑います。

サトシもふにゃりと笑います。

ショーに見つめられると、ドキドキして、

自然とショーのズボンの中心に視線が向きます。

それは、見つめられて恥ずかしくて下を向くからなのか、

サトシの花が疼くのか……。

サトシにもどちらなのか判断が付かないくらい、

両方の気持ちがサトシを襲うのです。

「ショー……。」

サトシはショーの腕に手を掛け、ショーを見上げます。

ショーの汗が、キラキラと光ります。

汗で濡れたショーの腕を、サトシはそっと撫でます。

「ご飯の前に水浴びしないとね……。」

「水浴び?サトシもする?」

「えっ!」

ショーはサトシを抱きあげると、近くの泉に向かいます。

雪解け水は冷たく、こんな日にはちょうどいいのです。

サトシが小さな悲鳴を上げて、ショーの首に抱き着きます。

ショーは笑ってサトシを抱き直します。

抱きあげられて、その高さにびっくりしました。

ショーの身長がまた伸びたような気がするのです。

「ショー、また大きくなった?」

「そうかな?そんなに大きくなった気はしないけど。」

ショーは快活に笑います。

笑ってズンズンと歩いて行きます。

「大きくなってるよ。黒くもなってるけど。」

サトシも笑って、ショーの頬を撫でます。

ショーは、愛おしそうにその指にキスすると、その中指をパクッと口に含みます。

サトシはクスクス笑いながら、ショーの口から引き抜いて、

その指を自分の口で咥えます。

なんと妖艶なことでしょう。

ショーの背中がゾクリとし、牛乳瓶がムクリと起き上がります。

でも、それにサトシは気づきません。

泉に着くと、すぐさまショーによって服を剥ぎ取られ、抱きしめられます。

ショーの服も、もちろん脱ぎ捨てられています。

「ショー……。」

サトシの潤んだ瞳がショーを見つめます。

ショーの精悍な瞳がサトシを捉えます。

二人はゆっくり泉に入って行きます。

サトシの腰に当たる牛乳瓶が……。

いえいえ、もう牛乳瓶ではありません。

しっかりと大人になったショーのそれは、ハーフサイズのワインの瓶です。

「サトシ……。」

ショーの唇がサトシの唇を覆います。

サトシも抱きしめながら、腹部に当たる瓶に気づきます。

「ショ、ショー?」

「ん?」

ショーはサトシのびっくりしている様子など、気にすることもなく、

サトシの顔にキスの雨を降らせます。

「待って、……ねぇ……待って!」

「……どうしたの?」

ショーは不機嫌そうにサトシを見下します。

「こ、これ……。」

サトシは自分の腹部に当たるショーのワインを指さします。

「こ、こんなの無理……。」

「大丈夫。毎日少しずつ大きくなってるから、

 サトシの花も毎日少しずつ広がってるはず。

 今までだって平気だったでしょ?」

「そ、そうかもしれないけど……。」

サトシは不安そうにワインを見ます。

「サトシだって……これじゃないと、もう満足できないよ?」

ショーがいやらしく笑います。

サトシはチラッとショーのワインに視線を落とします。

どう考えても、あれが入るとは思えません。

「ほんとに?これが毎日入ってるの?」

「そうだよ。少しずつ大きくなってるのはなんとなく気付いてたんだけど、

 サトシが気持ちよさそうだから、大丈夫かなと思って……。

 サトシは気付いてなかったの?」

「……全然……。」

ショーはクスッと笑って、サトシの背中に腕を回します。

「大丈夫。試してみる?」

そう言って、サトシの花を開くようにゆっくり揉みます。

「え?ちょっと……そんなすぐに?」

「水浴びしながら、ゆっくりと……。」

「え、や……あんっ……。」

ショーはサトシの体を泉の中に沈めます。

汗ばんだ体を流すように、肌を合わせながら、撫でて行きます。

「ショ……ダメ……こんなとこで……。」

「大丈夫。誰も見てないよ……。」

ショーの声と指で、サトシの花が開いていきます。

「ショー……ぁんっ……あ……。」

サトシの体を心地よい痺れが走ります。

もう、止めることなどできません。

「ショ……好き……大好き……。」

二人の唇が重なって、泉の水が輪を描いて広がって行きます。

「俺もだよ……。俺も……サトシが大好き……。」

「ショー……。」

二人の声に応えるように、畑の花の蕾が大きくなります。

「好き……好き好き……。」

「あぁ……サトシ……サトシ……愛してる……サトシ……。」

ポンポンと、あちこちで蕾が大きくなっていきます。

花畑が満開になるのも、もうすぐのようです。



「あ、あぁあ~っ!」

今日もまた、サトシの花が開きます。

大輪の花が咲いて、サトシの吐息がショーの頬をくすぐります。

ショーのワインは……あっという間に空っぽです。

このワインが、瓶の中で熟成されることは……なさそうですね?










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