「大人の童話」
Wonderful(やま)

Wonderful ⑦

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「サトシ!この土、どこに置けばいい?」

「ああ、それはそっちの隅に置いといて。

 後で肥料と混ぜるから。

 ショー君、ちゃんと帽子被って!それ以上日焼けしたらどうするの!」

「隅な。……わかってるよ。ちゃんと被ってるから!」

ショーは落ちそうになっている麦わら帽子を引き下げます。

なぜだかショーは、日に当たらなくても黒くなります。

小麦色の肌を輝かせて、ショーが土を担ぎます。

汗が、男らしさを引き立てます。

「今日は早く終わらせようぜ。」

「今日はじゃないよ、今日も、でしょ?」

サトシがふにゃりと笑います。

天使の笑顔です。

それを受けて、ショーもにっこり笑います。

これまた天使の笑顔です。

若干、オスの色気を含んでいますが、これも間違いなく天使の笑顔です。

あっという間に大きくなったショーは、それはそれは美しい青年に成長しました。

最初から青年だったのですが、体が小さかったせいか、

サトシにとっては、可愛い弟要素が強かったのです。

それが、日を追うごとに肌は黒くなり、筋肉は固くなり、

艶めかしく笑うようになりました。

同じ大きさになってみて、ショーにドキっとすることが増えました。

さらに大きくなってみて、男の色気に毎日翻弄されています。

なんせ、もう成長は止まっているにも関わらず、毎日蜜を欲しがるのです。

それがないと生きていけないと言わんばかりに、

ベッドに入ると、入る度に欲しがるショーに、サトシですら少々困惑していました。

土を置いたショーがサトシの隣にやってきます。

ニコッと笑って、耳元に口を近づけます。

赤い赤い、ぽってりとした唇です。

「早く……サトシの蜜が舐めたい……。」

囁くようなその声は、サトシの耳をくすぐり、ゾクッとさせます。

「ショ、ショー君っ!」

サトシは慌てて両手で耳を押さえます。

「ダメ!仕事中に息吹きかけないで!」

「吹きかけてねーし。しゃべっただけじゃん。」

確かに、しゃべっただけですが、その息遣いが、サトシの耳も心もくすぐるのです。

「じゃ、じゃあ!仕事中にそーゆーこと言っちゃダメ!」

「そーゆーこと?」

ショーが首を傾げます。

「そーゆー……。」

サトシは何と言っていいかわかりません。

ショーにとってアレは、食事と同じなのです。

「だ、だから、もう大きくならないみたいだし……。」

「大きくならないと舐めちゃダメなの?」

ショーは不思議そうにサトシを見ます。

体は大きくなっても、ショーは生まれてまだ2週間。

いろんなことがわからないのです。

困って眉尻を下げるサトシに、ショーが笑います。

「ほら、サトシも早く終わらせて。」

ショーはサトシの手から、肥料を受け取ります。

「これは俺がやっとくから。

 サトシの仕事、早く終わらせよーぜ。」

綺麗な二重が、パチンとウィンクします。

サトシは小さく溜め息をつきます。

ショーを大きくしなきゃよかった……。

それは、サトシにとって、目下の悩みでもありました。



夜になり、サトシのベッドにショーが入って来ます。

衣服は何も身に着けていません。

最初の夜ビショビショになったのを見て、ベッドの上で衣服は邪魔だと気づいたからです。

「サトシ……。」

ショーが優しくサトシの髪を撫でます。

「ショー……。」

サトシも艶を含んだ瞳でショーを見つめます。

ショーはいつものようにサトシの胸に唇を落とします。

「あ……。」

サトシから吐息が漏れます。

ショーの柔らかい唇は、サトシの胸の上を縦横無尽に行き交います。

手の平はサトシの肩を、腹を、頬を撫で、

サトシの指にショーの髪がまとわりつきます。

「ショ……。」

サトシがいい感じに熱くなってくると、ショーの体がズルズルと下がって行きます。

甘い蜜を欲しているのです。

案の定、サトシからは甘い蜜がしたたり落ちます。

ショーは喜んでそれに飛びつきます。

ペロペロと美味しそうに舐め上げます。

「あぁんっ……。」

舐めれば舐めるほど、サトシの蜜は滴ってきます。

しかも、より甘く、甘美な匂いを漂わせます。

ショーは夢中になって滴を追いかけます。

徐々に唇は移動し、足の間を縫って、後ろに向かって進んでいきます。

サトシは大きく足を広げます。

ショーがやりやすいよう、膝を曲げて、浮かせます。

蜜はツツーと肌を滑り、花の周りに溜まります。

ショーはそこに唇を当て、こそげるように舌を這わせます。

「ぁあっ!」

サトシの吐息が大きくなります。

中に入り込んだ蜜を掻きだそうと、ショーの指が入って行きます。

もちろん、中指です。

グルッと回して、指についた甘い蜜を舐めると、ショーが顔を上げて笑います。

それはそれは妖艶な、男の匂いを含んだ天使の笑顔です。

それを見て、サトシの背中はゾクッと波打ちます。

ですが、それと同時に深い溜め息をつきます。

ショーは舌と指を使って、蜜を舐め続けていて気づきません。

サトシはチラッとショーの足の方に目をやります。

腹の下に見える……そそり立つものは、もう、鉛筆の芯ではありません。

牛乳瓶ほどはあろうかと言う大きさです。

それを目にしたサトシは、また、深い溜め息をつきました。

今度はショーにもわかって、足の間から顔を上げます。

口の周りをベタベタにして、

少年のように、天使のように、妖艶に笑うのです。

サトシの胸がきゅんとします。

ああ、ショーを大きくしなきゃよかった……。

小さいままなら、もっと気持ちよかったのに……。

そして、深く息を吐きます。

小さかった頃の、蠢くショーを思い出したのです。










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