「ふたりのカタチ」
ふたりのカタチ(やま)【21~40】

ふたりのカタチ (29)

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「寝室の隣にバスルームを付けなかったのは失敗だったね。」

ショウ君はおいらの髪を撫でながら、甘い声で囁く。

おいら達は一回戦を寝室で、二回戦目をショウ君の言った通りバスルームで。

三回戦目はリビングで、したんだけど……。

だって、上まで行けなかったんだもん。

ショ、ショウ君のせいだから!

ショウ君が抱き上げたまま……。

なんて、するから、そのまま階段なんか登れなくて。

歩くだけで振動がすごいし、

第一ショウ君だって重いだろうし……。

だから、今は裸でソファーの上。

大き目のソファーだから、なんとか二人で横になれるけど、

重なり合わないと落ちちゃうから、おいらがショウ君の上になって、

ショウ君の胸に両手をついて顎を乗せてる。

下から見上げるショウ君も、イケメン。

「こんなにゆっくりするの、久しぶりだね……。」

ショウ君の指が髪の間を流れていく。

「うん……。」

おいらは少し顔を横に倒してショウ君の顔を見つめる。

「そんなに見てたら、俺の顔に穴が開くよ。」

ショウ君は笑いながら、おいらの頬に手を添える。

「ショウ君の顔……大好き。」

「顔だけ?」

「なで肩も……。」

「うっ……ちょっと傷つく……。」

おいらはそっと指先でショウ君の首筋を撫でる。

「んふふ。喉仏のない喉も……。」

「さらにズキッ……。」

その指を、ショウ君の胸に這わせる。

「筋肉質な胸も……。」

「最近、ぜい肉ついてきたからなぁ……。」

ショウ君が自分の脇腹を摘まむ。

「力強い……腰も……。」

「そこは……いつまでも力強いはず。」

ショウ君が、フンッと腰に力を入れて前後に動かす。

「んふふっ、ショウ君!」

上に乗ってるおいらの体も揺れて、

おいらが声を上げて笑うと、ショウ君も一緒になって笑う。

ショウ君が笑う息遣いが、おいらにも伝わって、

まるで二人で一人になったみたい。

「全部……好き……。」

ショウ君の胸に頬を寄せると、ショウ君の心臓の音が聞こえてくる。

「トクッ、トクッて言ってる。ショウ君の心臓が動いてる……。」

ショウ君の大きな手が、おいらの頭を覆うように添えられる。

「サトシの音も感じるよ。今も……してる時も……。」

ショウ君がニヤッと、ちょっといやらしく笑う。

「ショ、ショウ君だって……ドクドクするの、わかるんだから。」

「わかるんだ……。感じるの?」

「うん……脈打ってるの……わかる。」

ショウ君がすごく優しい顔で笑う。

「何?……おいら、なんか変な事言った?」

「ううん。今のサトシの顔……すごく可愛かった……。」

面と向かってそんなこと言われて……じわっと恥ずかしさがこみ上げてくる。

「恥ずかしさと、愛しさと、充足感……。

 満足させてあげられたんだね。」

ショウ君が目をクシャッとさせておいらのおでこにキスする。

「もちろん……。いつも満足してるよ、ショウ君。」

「ここんとこ、略式だったから。」

「……忙しいんだもん。しょうがないよ……。」

「それでも、ここは手を抜いていいとこじゃない!」

ショウ君の声が力強くて、おいらはクスッと笑う。

「ちゃんとしてくれるんだもん。……おいら、それだけで満足だよ。」

「サトシ……。」

ショウ君の両腕がおいらの背中に回って、ギュッと抱きしめられる。

「あっ。」

ぎゅっと小さくなる体で、おいらもショウ君を抱きしめる。

「でも、マンネリもあるって言うし……。

 略式でも……いろいろ試してみようね?」

「た、試すって?」

ショウ君が、悪戯っ子みたいな顔で笑う。

「いろいろ……。」

ショウ君の唇がおいらの耳たぶに齧りついて……。

「ぁんっ……。」

ショウ君のがズンと一回り大きくなった。



次の日は……。

10時くらいまで二人ともベッドから起き上がれなくて、

区役所に行くのは、ショウ君が会社に行くギリギリになってしまった。

結局、四回戦が終わった頃には二人とも力尽き……。

リビングで1時間くらい寝て、なんとかベッドまで戻った。

そのまま抱き合って寝ていたら、こんな時間!

「ショウ君、大丈夫?間に合う?」

おいら達は今、駅から区役所に向かう道を歩いてる。

「大丈夫。お昼、一緒に食べたかったけど……ちょっとお茶するくらいの時間しかないか。」

ショウ君が腕時計を見る。

「いいよ。大丈夫。早めに会社に行って。」

「そうはいかない。本当は乾杯したいとこだけど、昼間だからね。」

「じゃ、帰ってきたら!夜、お祝いしよ。

 何時になってもいいから。」

おいらがニコッと笑うと、ショウ君はおいらの肩に回した指で、うなじを撫でる。

「今日は……遅くなるよ?」

「遅くなるって言っても、終電では帰ってくるでしょ?」

「まぁ……。」

「それなら、待ってる。」

ショウ君はちょっと考えて、おいらの顔を見つめる。

「眠くなったら寝ちゃってもいいからね?」

「うん。おいら、睡魔に勝てないの、知ってるでしょ?」

「んはは。そうだった。サトシは眠気に勝てないんだった。」

「だから、大丈夫。」

そんな話をしてる内に、区役所に着いたおいら達は、二人並んで戸籍課に行く。

パートナーシップ証明の件だと伝えると、すぐに、小さな部屋に通された。

プライバシーに配慮するってことらしいけど……。

逆に恥ずかしいのはおいらだけ?

ショウ君が持ってきた書類と、運転免許証を提示する。

続いておいらも身分証明書を見せる。

おいらは免許持ってないから、パスポートね。

受付のお姉さんは、にっこり笑って受け取ると、引換証というのをくれた。

それに書いてある日付以降なら、証明書が貰えるらしい。

証明書が発行されたら……おいら達は家族だって役所の人が認めたことになる。










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