「ふたりのカタチ」
ふたりのカタチ(やま)【1~20】

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しばらく経って、田村さんから連絡があった。

アニメーションのキャラデザインができたので監修して欲しいって言うのと、

本の新刊の表紙の打ち合わせがあるからって。

キャラデザインの打ち合わせは、田村さんが来れないから、

類さんには十分注意するようにって、念を押された。

類さんが一緒にいてくれるの、おいらとしてはちょっとホッとする。

でも、その類さんに注意しろって……。

どう、注意したらいいんだろう?

これも……ショウ君には言わない方がいいんだろうか……。

カレンダーに予定を書き込んで、携帯を見る。

やっぱり……言うのはやめておこう。

おいらは携帯をしまって、絵の続きを描き始めた。



夜、ショウ君が帰ってくると、玄関を開けるなりおいらを抱きしめる。

まるで、その為に急いで帰って来たみたいに。

「ショウ君……。」

汗臭い、ショウ君の匂いに包まれると、無性にショウ君が欲しくなる。

なんか……フェロモン全開って言うか……。

男の匂いって感じで、おへその下の方が疼く……。

おいら……匂いフェチ?

「サトシ……ごめん、今シャワー浴びてくる……。」

ぎゅっと抱きしめていた腕を離して、ショウ君がバスルームへ行こうとする。

おいらは反射的にネクタイを引っ張る。

ん?と、不思議そうに笑うおいらのイケメン。

「このまま……ダメ?」

おいらは顔を伏せ、小さな声で言ってみる。

わかってるよ。

ショウ君がすぐにシャワー浴びてさっぱりしたいのも、お腹空いてるのも。

ご飯もできてて、温かいうちに食べて欲しいし……。

でも、ちょっと我が儘言ってみたくなる。

これは……新しい家に来て、今までになく新鮮……だからなのかな?

伏せた目を、おずおずと上げていく。

ショウ君……お腹空いてるのにって、目が三角になってない?

ショウ君の顔が見えると……ショウ君の顔は嬉しそうに笑ってて、

顔を上げたおいらにチュッとキスしてくれる。

「いいの?俺、かなり臭いよ。」

「うん……それが……いぃ。」

汗臭いのがいいなんて、なんか……変態っぽい?

「臭い俺……途中で嫌にならない?」

ショウ君はおいらの腰を抱いて、ソファーに座る。

なんか……やっぱり変態チック!

急に恥ずかしさが、雪崩のように押し寄せて来る。

「や、やっぱりいいや!ショウ君、シャワー浴びてきて。

 おいらご飯の用意……。」

おいらがキッチンに行こうとすると、イケメたショウ君が、目を細めて両手を広げた。

「いいの?来なくて。」

そんな顏で、そんな声で言われたら……。

逆らえるわけないじゃん!

おいらはチラッとショウ君を見て、ゆっくりショウ君と両手を合わせる。

広げたまま繋いだ手。

二人で大きな輪を作る。

「サトシからおいで……早くしないとシャワー浴びちゃうよ。」

「う、うん……。」

おいらは手を繋いだまま、ショウ君の膝の上に足を広げて座る。

繋いだ手を徐々に狭めると、ショウ君がおいらの手を離して、

ソファーの背もたれに両手を広げる。

「今日は……サトシがしてくれる?」

「おいらが?」

「俺は何もしないから、サトシがやりたいように……。」

「おいらがしたいように……。」

ショウ君はニヤッと笑って、おいらを待つ。

おいらは……ショウ君の胸に顔を埋め、思いっきり匂いを嗅いだ。

汗臭い……ショウ君の匂い……。

ズクンとおへその下の方が疼いて、おいらは自分の服を脱ぎ捨てた。

ショウ君の服もゆっくり脱がせていく。

脱がせてる時のショウ君の顔……。

まるで王様が着替えさせてもらってるみたいに、全然動かず、

おいらがすることをじっと見てる。

それだけで……エロいのはどういうわけ?

ショウ君を脱がせ終わって、ショウ君に跨ると、ショウ君の首筋の匂いを嗅ぐ。

汗とコロンとショウ君の匂いが混ざり合って、おいらを刺激する。

「ん~……はぁ…………好き……この匂い……。」

「そうだね。サトシがしっかり反応してる。」

「やっ。ショウ君!」

ショウ君はクスクス笑って、でも動かずに、おいらを待ってる。

ただ脱がされて、匂いを嗅がれただけなのに、ショウ君のはすっかり立派になってて……。

おいらがびっくりしていると、ショウ君がまたクスッと笑う。

「俺は、サトシを見てるだけでイケるんだよ。」

「ショウ君……それは……。」

結構ヤバイ人なんじゃって思ったけど……。

それよりショウ君が欲しくて……。

おいらはショウ君の上にゆっくり腰を沈める。

「はぁ……ん、……ショ……。」

もうすっかり馴染んだ角度。

ちょっと背中を後ろに反らすのがちょうどいい。

「あぁ……いぃ……。」

「俺も……そんな色っぽいかっこされたら……。」

ショウ君の両手がおいらの腰を支えてくれる。

「好きに動いて。サトシをもっと見せて……。」

動く度にショウ君の匂いがして、おいらは狂ったように貪りついた。

もっと感じたくて、

もっと欲しくて、

もっとイキたくて。

気付いたら二人とも汗だくで……。

クスクス笑いながら、一緒にシャワーを浴びてご飯を食べた。

ショウ君はものすごくお腹が空いてたのか、ご飯を何杯もお代わりして、

「運動したからお腹が減ったんだよ。」

って言ってくれた。

ごめんね。ショウ君。

お腹空いてたよね。

今度はご飯食べてからにしようね。










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