「ふたりのカタチ」
ふたりのカタチ(やま)【1~20】

ふたりのカタチ (4)

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チュンチュン……チュン。

鳥の……鳴き声……?

一筋さす、陽の光。

もう、朝?

隣には、うつ伏せで寝るショウ君の背中。

枕元の携帯をつけると、7:05の表示。

あ、そろそろ起きなくちゃ……。

おいらは起き上がってボーっとする。

乱れたシーツに差し込む朝の光が、ショウ君の背中の上で歪んでる。

ショウ君とおいら……。

昨日のことを思い出し、ちょっと恥ずかしくなる。

「ショウ君、昨日、激しかったからな……。」

もうちょっとだけ……寝かせてあげられるかな?

そっとショウ君の背中を撫でて、ベッドから下りる。

朝ご飯の支度……。

手早くハーフパンツとTシャツを着て、階段を下りる。

できるだけ音を立てないように注意して。

キッチンに入ると、取りあえず、コーヒーを落とす。

「ショウ君、この匂いで起きてくれるといいんだけどなぁ。」

なかなか起きないショウ君を思い出してクスッと笑う。

「そうだ!まずはカーテン!」

コーヒーメーカーの音を聞きながら、シャッとカーテンを開ける。

小さな庭に面した窓が、リビング中を照らしてくれる。

「う~~んっ!」

両手を上げて伸びをする。

さぁ、朝ごはんの支度!

ショウ君を起こす前に。

おいらは冷蔵庫を開けて、ベーコンと卵を取り出した。



「ショウ君……。」

ビクともしないショウ君。

時刻は7時半。

もう起きないと朝ごはん食べられなくなっちゃう。

マンションの頃よりは近くなったけど、それでも8時半には家を出ないと。

「ショウ君……。」

おいらはベッドに腰かけてショウ君の背中を撫でる。

「起きて。もう朝だよ。」

ショウ君の背中は規則正しく上下する。

その背中を見ていたら……。

ムクムクと湧き上がる悪戯心。

どこまでショウ君、寝てられるかな?

おいらはそっと背骨に沿って唇を這わせる。

これくらいの刺激じゃ、寝てるショウ君にはわからないかな?

ショウ君の上に跨って、肩甲骨を舐める。

ショウ君の腕がピクッと反応する。

あ……起きた?

しばらくじっとしてみたけど、ショウ君は起きなくて……。

おいらはさらに背骨を下っていく。

丁寧に丁寧に。

ショウ君の、綺麗な筋肉。

特に背中の筋肉はそれぞれが分かるくらい、綺麗に作られてる。

腰の辺りまで来ると、ビクッとショウ君の肩が揺れる。

起きてなくても感じるの?

なんか……おもしろい。

おいらは楽しくなって、ショウ君のお尻、ギリギリの所に唇を当てる。

またビクッとショウ君の肩が反応する。

そのまま舌を出し、割れてるところをペロッと舐める。

「ぁ……。」

ショウ君の小さな声。

もう一度同じ所を舐めると、ショウ君の体が動いて、おいらの下でショウ君が反転する。

起きた?と思ったら、ショウ君の両手が伸びて、

おいらはあっという間にショウ君に抱え込まれる。

「ショウ君……。」

「何……朝から遊んでるの?」

掠れた声のショウ君は、なぜか色っぽい。

「ショウ君が起きないから……。」

ショウ君の唇がおいらの唇に重なる。

「こんな……起こし方もいいけど……。」

ショウ君の手が、おいらの肌をまさぐる。

「……俺、その気になっちゃうよ?」

「ショウ君……。」

その指が、背中、脇腹を撫でて、今度はおいらがビクッとする。

「ダメ……起きなくちゃ。」

「……無理…………。誘ったの、サトシだから……。」

「あんっ……。」

ショウ君の指は魔法みたいで、すぐにおいらをその気にさせる。

「……ショ……んっ……。」

ショウ君のキスが深くなっていく。

おいらだって……ショウ君が欲しいよ。

でも……。

「ショウ君……ぁんっ……朝ごはん……。」

「……サトシを食べたら後で食べる。」

ショウ君の手が、ハーフパンツの裾を捲る。

「ショウ君……ダメ……あぁ……やんっ……。」

「サトシ……。」

優しい目に見つめられて、おいらの理性が吹っ飛びそうになる。

「……でも……ダ…メ……。あんっ……朝ごはん……作ったのに……。」

「……だから……後で……。」

「食べてる時間……や……。」

ショウ君の手がおいらのに触れて、慌てて体を引き離す。

「食べてる時間なくなっちゃうから。」

「大丈夫。ササッとヤッて、ササッと食べるから。」

「ショウ君……。」

おいらは悲しげな表情を作ってショウ君を見つめる。

「おいらと……ササッと?」

ショウ君は困ったような顔をして、頭を掻く。

「ササッと……できるわけないから、じっくり?」

「ダメ!遅刻しちゃう。」

「じゃ、ササッと……。」

「おいら……そんな扱い?」

「…………わかったよ。我慢する。」

「うん。」

おいらはにっこり笑ってショウ君の頭を撫でる。

「おいらだって、我慢するんだよ。おあいこ。」

「だったら……。」

ショウ君がおいらに覆いかぶさってくる。

おいらはそれを跳ね返す。

「ダメ。遅刻しちゃう。」

上半身を起こして、ベッドから下りる。

「早く来て。朝ごはん、できてるから。」

「ん~~~っ。」

ショウ君がガシガシと両手で頭を掻く。

「シャワーも浴びるでしょ?時間なくなっちゃうよ。」

「……じゃ、サトシからチューして。それで我慢するから。」

「おいらから?」

ショウ君がうなずいて、唇を突き出す。

おいらはクスッと笑って、翔君の顎に指をかけ、唇を合わせる。

少しだけ舌を入れて、一瞬絡めてすぐ逃げる。

「サトシィ~。」

「ダメ。おいらショウ君に引きずられちゃうもん。」

おいらはさっさと寝室のドアを開ける。

このままここにいたら、ショウ君に丸め込まれちゃう。

ショウ君、そういうの、ほんと上手いんだから。

「下で待ってるね。」

おいらはにっこり笑ってドアを閉める。

これで、起きてきてくれるかな?










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