手解きはディナーの後で……(やま)

手解きはディナーの後で…… for零治様 ⑨ 上

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「か、影山……?」

蝶ネクタイをはずし、鮫島社長に見えるようにゆっくりと床に落とす。

ベストもその場に落とし、白シャツの襟元のボタンに手を掛ける。

「ま、待て……。」

「待てとは……?」

影山が首を傾げる。

「だから、ちょっと待て。」

慌てて影山を止める鮫島社長。

「それは……ビビった……ということでございますか?」

意地悪そうに笑う影山の顔を見て、鮫島社長はムッとする。

「ビ、ビビってるわけないじゃないか。」

「そうでしょうか?」

「俺がこんなことくらいでビビるとでも思っているのか?」

子供のように唇を尖らせる鮫島社長に、影山はクスクス笑う。

「それは申し訳ございませんでした。

 確かに……これくらいでビビるような零治様ではございません。」

「お、おう。」

鮫島社長は胸を張って威厳を見せる。

「では……脱がせてくださるのでございますね……?」

影山はニヤリと笑い、その手がシャツから離れる。

「も、もちろんだ!」

鮫島社長はおずおずと影山のシャツのボタンに手を伸ばす。

不器用な様子で、一つずつゆっくりとボタンを外す。

ま、まずい……。

影山を、その気にさせることなんてできるのか?

こいつ、海軍と付き合ってたんだぞ。

しかも外国人!

……俺だって、経験がないわけじゃない。

いや、男相手は初めてだ。

そうだ、初めてなんだから、仕方ないじゃないか!

わっはっは……。

笑ってごまかせる男か?

優しく丁寧に教えてくださいと、三つ指立てるか?

ダメだ!そんなこと俺にできるか!

しかし、外国人……。

ええい!

男、鮫島零治!

グダグダ泣きごとを言う暇があったら、実践あるのみ!

ターゲット!

フルスピード!

ツゥーマンス!

い、いや、ツゥーミニッツ!

意を決して、鮫島社長は影山からシャツを剥ぎ取る。

現れたのは、筋肉質な影山の胸。

その胸に恐る恐る右手を伸ばす。

指先からそっと筋肉の凹凸に触れ、ガシッと左胸を掴む。

人差し指と中指の間の小さな突起。

それを指で挟むようにして揉んでみる。

筋肉はほぼ動かないが、小さな突起はキュッと縮まるようにして固くなっていく。

あれ……なんか……。

変わってる?

芯のできた突起を、それでもなお、指の間で挟み、引っ張り、擦っていると、

影山が小さく声を漏らした。

「あ……。」

影山の顔を見上げると、快感に耐えるように頬を上気させ、目を潤ませている。

これは……いける。

いけるぞ!

右手はそのままに、左手でカチャカチャと影山のベルトを外す。

先程のボタンを外す時とは打って変わって滑らかな動き。

素早くボタンを外し、ジッパーを下ろす。

少し腰をずらしてやると、ストンとボトムが床に落ちる。

黒いボクサーパンツのみの影山。

その中心は……。

……あれ?

全くの無反応だぞ?

驚いて、影山の顔を見上げると、影山がニヤリと笑う。

「零治様、先ほどの乳首の感触はまずまずでございますが……。

 まだまだその気になるほどでは……。」

影山の右の口角が上がる。

ムカッと眉をしかめる鮫島社長。

影山のボクサーパンツをむんずと掴む。

「これなら、お前だって……。」

男の体の仕組みはわかっている。

鮫島社長は布越しに影山のを扱き出す。

みるみる形を変えていく影山ジュニア。

次第に布を持ち上げ始める。

ほらほら、簡単なもんだろう。

また影山を見上げると、影山は涼しい顔で笑っている。

ムッとした鮫島社長はパンツからジュニアを取り出すと、手の平に包んで握り締める。

影山のジュニアは……鮫島社長が見惚れるほど立派になって……。

鮫島社長は生唾を飲み込む。

「零治様、何か誤解なさっておいでのようですが……。」

「な、何が誤解だ?」

「今日の手解きは、明日お泊りになる彼女との夜の営みの為……。」

「むろん、わかっている。」

「でしたら……。」

影山は鮫島社長のバスローブを、パサリと床に落とす。

一糸まとわぬ鮫島社長の裸体。

「相手を慈しみ、気持ちよくなれるよう……まずはゆっくり抱きしめて……。」

「こ、こうか……?」

鮫島社長は影山の背に腕を回し、抱きしめる。

「そのままそっとベッドへ……。」

そっと影山をベッドへ寝かせる。

影山の方が背が高いが、ジムで鍛えてるだけあって、鮫島社長の方が腕力はある。

「そうそう、言い感じでございます。」

影山の肩を抱いたまま、覆いかぶさるように、腕を引き抜こうとする鮫島社長の手を、

影山の手が止める。

「このまま、そっと下着を……。」

「わ、わかった。」

鮫島社長は片手で影山のパンツをずらす。

影山もわずかに腰を浮かせて鮫島社長をサポートする。

モタモタしながらも、なんとかパンツを脱がせると、鮫島社長はそれを床に投げ捨てる。

まだ、影山の首の下にある右腕。

自然と左手が影山の肌を撫でる。

「あんっ……。」

影山の口から洩れる、どこか可愛らしい声。

いつもの、憎たらしいくらい冷静で、したり顔の影山とは思えない。

「影山……イイ声だな。」

鮫島社長は、ゆっくりと影山の唇に唇を合わせた。










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