「ふたりのカタチ」
愛のCollection(やま)

愛のCollection 

 ←Welcome to our party ㊲ →Welcome to our party ㊳
「あ……ぁんっ…。」

翔君の大きな瞳に見つめられるだけで。

「……ぁあっ……ふぅんっ……。」

翔君の大きな手が肌をまさぐるだけで。

「サトシ……もっと感じて?」

翔君の低い声で囁かれるだけで。

「ぁ……ぁあんっ……んっ……ショォ…くぅ……。」

あったことのない感情が芽生えて、体は微熱で浮かされる。

もっと、愛されたい。

もっと、愛したい。

「……しょぉ…くん……もっ……もっとぉっ!」

浮かされた体は、さらに刺激を求めて翔君の指を探す。

指だけじゃない。

唇も。

視線も……。

擦れあう肌と肌。

絡まり合う視線。

喰らい合うお互いの唇。

「サトシ……サト……。」

翔君が体中を這う。

息をする間も惜しくて、ただ、ただ求めて。

愛される度、愛し合う度、増していく愛おしさ。

「ショウ…くぅ……つよ…く……もっ…と…………強く!」

激しく抱きしめられて、何度も行きかう翔君の腕を感じて、

早まる鼓動と高まる刺激が、おいらの体を宙に舞い上げる。

「ああぁんっ……!」

汗の匂い。

青臭い匂い。

翔君の……匂い。

両腕で包み込むように、翔君の頭を抱きしめる。

柔らかい髪が、おいらの腕をくすぐって、

翔君の情熱的な目が、おいらを射抜いて落ちていく。

この瞳は、おいらだけのもの?

何人の人が、この瞳を見つめたんだろう。

何人の人が、この腕の力強さを知っているんだろう。

愛されて初めて知る感情。

打ち消しても、打ち消しても、翔君の全てが欲しくて、

現在(いま)だけじゃなく、過去も未来も全部欲しくて……。

翔君を取り巻く全てに嫉妬するおいら。

ずっとおいらの腕の中で、がんじがらめに楔を打って、

おいらだけが愛したい。

おいらだけが愛されたい。

何度満たされても、どこまでも貪欲なおいらの心と身体。

もっと、もっととせがむ心を、翔君の代わりに押し込めて、

ただひたすら抱きしめる。

「サトシ……こっち見て?」

ショウ君の唇が、おいらの額を押し上げる。

「や……ぁあんっ……ダメ……。」

「見せて?サトシの顔……。」

ショウ君の動きが早くなる。

イったばかりなのに、また動き出すショウ君の瞳。

こんなに醜いおいらの顔……ショウ君に見せられない……。

おいらがこんなこと考えてるなんて知ったら、きっとショウ君は嫌になる。

ショウ君の唇が、頬を伝って、おいらの唇の端を舐める。

「ぁんっ……。」

「見…たい……。」

優しい低音ボイスが耳元で囁く。

「……ダメ……。」

おいらが首で嫌がると、ショウ君はクスッと笑って、舌先で耳の根元をくすぐる。

ゾワッと身震いするような刺激に、おいらは顎を上げる。

ショウ君はおいらの首に齧り付き、腰を当てる。

「いや……ダメ……ショ……っ!」

突きあげて、揺らして、突き上げて。

繰り返す度に、おいらの口から声にならない声が漏れる。

「ぁあ……あんっ……うっ……ん、ん、んんっ……ああっ!」

刺激が頂点に達すると、開放されるおいらの心と身体。

愛される喜びと愛する喜び。

それと同時に沸き起こる利己的な独占欲とじわじわと大きくなる不安。

優しい感情と、醜い感情が交差して、本当のおいらが顔を出す。

「ああ……サトシのイク時の顔……。

 最高に魅惑的……。」

ショウ君が溜め息と共に、そうつぶやく。

つぶやきながら、大きくうねる。

果てたばかりのおいらの中に、ショウ君の生温かさが広がっていく。

ショウ君をイカせてあげられた満足感。

ショウ君で満たされる充足感。

おいらから、溜め息のような吐息が漏れる。

「はぁ……。」

肩で息をしながら、ショウ君がこれ以上ないくらいの優しい顔で笑う。

「……サトシ……。」

骨ばった指先でおいらの髪をかき上げ、クルッと回して耳に掛ける。

そのまま手の平でおいらの頬を包み、親指でゆっくりと撫でて、

じっとおいらを見つめ続ける。

「ショウ君……あんまり見ないで……。」

おいらが目を伏せると、頬を撫でていた手で顎を上げる。

「どうして?」

荒い息が徐々に整えられて、

ショウ君から湧き上がる熱気の渦が、穏やかな波に変わっていく。

「…………。」

おいらが何も言えないでいると、ショウ君の唇がおいらの唇に重なる。

「淫らな自分は汚いと思ってる?」

「……そうじゃないけど……。」

ショウ君がクスッと笑って、また唇を当てる。

「どんなサトシも……綺麗だよ。

 サトシの存在が綺麗なんだから……。」

ショウ君の唇がおいらの唇に重なる。

「……ショウ君は知らないだけだよ……。」

「そんなことないよ?」

「ううん。知らないんだ……。」

ショウ君は困ったように笑って、おいらの頬を両手で撫でる。

「俺の知らないサトシがいたとしても……俺には敵わないよ。

 俺の中のドス黒い感情は、きっとサトシの想像を絶するよ。」

ショウ君の指がゆっくりとおいらの喉を撫でる。

「サトシがいなくなるくらいなら、いっそ……。」

ショウ君の指がおいらの喉を圧迫する。

「そう思うくらい、サトシがいればいい。サトシさえいればいいんだ。」

ショウ君の目が自嘲するように笑う。

「ショウ君……ショウ君になら……いいよ?」

おいらもそっと腕を上げて、ショウ君の首筋を撫でる。

「……いなく……なっちゃうの?」

ショウ君が真剣な顔で聞く。

おいらはショウ君の首に腕を回し、じっと見つめる。

「なるわけない。」

ショウ君に足を絡めて、さらに体を密着させる。

「おいらも……ショウ君と一緒……。

 ショウ君がいなくなったら……自分がどうなるかわからない……。」

グッと腕を引いて、ショウ君を抱きしめる。

「サトシ……。」

深く深く唇が重なり、舌を絡め合う。

ショウ君を知って、ショウ君に愛されて、

どんどんいろんな感情が湧き上がって……。

おいらの感情が増えていく。

「……熱いね。サトシの唇……。」

ショウ君の唇をおいらの唇が覆い尽くす。



喜びも悲しみも、全部ショウ君が教えてくれる。

微熱に浮かされたおいらの……愛のコレクション。










スポンサーサイト



 関連もくじ一覧 ▼ 
総もくじ 3kaku_s_L.png a Day in Our Life
総もくじ 3kaku_s_L.png Kissからはじめよう
総もくじ 3kaku_s_L.png Step and Go
総もくじ 3kaku_s_L.png 果てない空
総もくじ 3kaku_s_L.png タイムカプセル
総もくじ 3kaku_s_L.png Hello Goodbye
総もくじ 3kaku_s_L.png season
総もくじ 3kaku_s_L.png 夏の名前
総もくじ 3kaku_s_L.png Welcome to our party
総もくじ 3kaku_s_L.png Deepな冒険
総もくじ 3kaku_s_L.png 三日月
総もくじ 3kaku_s_L.png WONDER-LOVE
総もくじ 3kaku_s_L.png みんなと作ったお話
総もくじ 3kaku_s_L.png 大人の童話
総もくじ  3kaku_s_L.png a Day in Our Life
総もくじ  3kaku_s_L.png Kissからはじめよう
総もくじ  3kaku_s_L.png Step and Go
総もくじ  3kaku_s_L.png 果てない空
総もくじ  3kaku_s_L.png タイムカプセル
総もくじ  3kaku_s_L.png Hello Goodbye
総もくじ  3kaku_s_L.png season
もくじ  3kaku_s_L.png 五里霧中(5人)
総もくじ  3kaku_s_L.png 夏の名前
もくじ  3kaku_s_L.png Troublemaker(5人)
もくじ  3kaku_s_L.png Crazy Moon(5人)
総もくじ  3kaku_s_L.png Welcome to our party
総もくじ  3kaku_s_L.png Deepな冒険
もくじ  3kaku_s_L.png 花火(やま)
もくじ  3kaku_s_L.png miyabi-night(5人)
もくじ  3kaku_s_L.png ZERO-G
もくじ  3kaku_s_L.png 復活LOVE(やま)
総もくじ  3kaku_s_L.png 三日月
総もくじ  3kaku_s_L.png WONDER-LOVE
総もくじ  3kaku_s_L.png みんなと作ったお話
もくじ  3kaku_s_L.png Believe
もくじ  3kaku_s_L.png コスモス
総もくじ  3kaku_s_L.png 大人の童話
もくじ  3kaku_s_L.png 智君BD
もくじ  3kaku_s_L.png ブログ
もくじ  3kaku_s_L.png ティータイム
【Welcome to our party ㊲】へ  【Welcome to our party ㊳】へ
  • Tag List 
  •  * |
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit
  • 【Welcome to our party ㊲】へ
  • 【Welcome to our party ㊳】へ