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【  2017年03月  】 

コスモス 下

コスモス

2017.03.31 (Fri)

 数日して、電話が鳴る。「はい。」モニターに手を翳すと、ジュンの顔が映る。「久しぶりだね。どうしたの?」ジュンは大学の同級生だ。あいつも歴史を研究している。確か、古代史じゃなかったか?「この間、カズナリに会ってね、翔さんが面白い研究を始めたっていうから。」俺はクスッと笑う。懐かしい呼び方。同級生で私を「さん」付けで呼ぶのはジュンだけだ。「カズナリ?……ああ、痣ね。」「そうそう。でね、俺も知ってるんだ、...全文を読む

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コスモス 上

コスモス

2017.03.31 (Fri)

 「この文献なんだけどね……。」私は机の上の資料を見ながら、話し続ける。電話の相手はマヤ研究の第一人者、カズナリ・ニノミヤ。「ああ、それは……。」電話の向こうでカズナリが説明を始める。目の前のモニターが切り替わり、資料中央のマヤの碑文がクローズアップされる。「ここに書かれてる、チチェンの王の説明ですね?」「ああ、そう。この菱形って、何か意味があるのかな?」「いえ……マヤにとって特別な形ってわけじゃありませ...全文を読む

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Believe -21-

Believe

2017.03.31 (Fri)

 掴まったのはフランスに、だった。「どうして?フランスはサトシの味方じゃなかったの?」「身内に……裏切られたようです……。 ナポリとの交渉は無事終わったものの、サトシ様の功績を面白く思わなかった者が……。」「カズは?カズは何をしているの!?」「サトシ様のお側にいるようですが……詳細はわかりません。」ジュンは顔を背け、額に手を当て、顔を隠して涙を流す。僕は走り出した。中庭を抜け、サトシの政務室の扉を開ける。窓...全文を読む

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Believe -20-

Believe

2017.03.31 (Fri)

 あいつのフランス行きが早まった。そのせいで、カズもジュンも立ち止まる時間もないほど忙しい。僕達は少しでも時間があれば一緒にいた。もう、屋敷の中で隠すこともしなくなった。フランスに行ったら、生きて帰れる保証はない。あいつは式を挙げ、妻をも娶る。政略結婚だとは言え、あいつの隣に妻と名乗る女が現れる……。それがこれほど耐え難いことだとは思いもしなかった。生きていても、戻って来れる保証もない……。僕もあいつも...全文を読む

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Believe -19-

Believe

2017.03.30 (Thu)

 あいつのフランス行きが決まり、慌ただしくなる。カズは手配に奔走し、ジュンは準備に余念がない。メイド達もバタバタと屋敷を駆け回る中、教皇があいつに会いにやってきた。僕はサヴォナローラの授業を受けながら、政務室の窓を見下す。「どうしたのですか?何か気になることでも?」サヴォナローラに声を掛けられ、ハッとして視線を戻す。「いえ……。」「今日は、教皇がお見えになっています。」「そうですね……。」サヴォナローラ...全文を読む

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Believe -18-

Believe

2017.03.29 (Wed)

 「いけない噂を耳にしました。」サヴォナローラが授業の終わりに僕に言う。「いけない噂?」「そうです。あなたが……夜ごと猊下の部屋に行っていると……。」僕は表情を変えず答える。「それが……僕の仕事です。」「ばかな!そんな仕事……、まして、枢機卿たる人物が……。」僕は立ち上がってサヴォナローラを一瞥する。「何を勘違いしているのかわかりませんが……、 僕は猊下のお世話をしているだけです。 その為に勉強もしています。 ...全文を読む

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Believe -17-

Believe

2017.03.29 (Wed)

 次の日、ガンディア公は笑顔を残して帰って行った。その後ろ姿を、あいつが見つめる。強い意志と切なさの混ざった顔。何を考えてる?僕があいつを覗き込もうとすると、あいつがそっと僕の手を握る。「心配するな。私がなんとかする。」なんとか……。僕の心に不安がよぎる。二度目に体を重ねた後、あいつが言った。「もし私に万が一のことがあったら……、お前は私の共犯から解かれる。」「解かれる?」「そうだ。お前は私の共犯ではな...全文を読む

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Believe -16-

Believe

2017.03.28 (Tue)

 今度のキスは優しい。柔らかく唇を食む。「あ……。」思わず吐息が漏れるような、そんな優しいキスに、ぎゅっと胸を掴まれる。「……そんな声を出すな……。」あいつは囁くようにそう言って、さらに僕の唇を甘噛みする。「あぁ……。」出すなと言われても、声が勝手に出る。あいつが小さな声でつぶやく。「……止まらなく……なるから……。」あいつの手が寝間着の間から、するりと内に入って来る。「やっ。」ビクッと体が反応する。あいつは僕か...全文を読む

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Believe -15-

Believe

2017.03.27 (Mon)

 すぐに食事が下げられ、部屋に戻される。寝間着に着替えながら、ベッドに腰かけ、ぼーっと考える。ガンディア公の言ったあいつ。父さんと母さんの敵のあいつ。本当のあいつはどっち?僕は立ち上がって、あいつの寝所に向かう。今日は……来なくていいとは言われなかった。でも、あいつの寝所の前で入るのを躊躇う。今晩は、ガンディア公の所に行くかもしれない。ガンディア公の気持ちを考えれば、そうしてあげて欲しいと思う反面、行...全文を読む

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Believe -14-

Believe

2017.03.27 (Mon)

 「兄さんの為なら何でもする。兄さんの命(めい)だから……、 ガンディアを守って、離れて暮らすことも受け入れた。」両手の指を組んで肘を付く。細くて長い綺麗な指。何もしたことのない……女のような指。「その兄さんの寵愛を一身に受けてるって聞いて……。 なのに、あんなに切なくピアノを弾いて……。」「寵愛って……。」僕はガンディア公の指を見ながら考える。僕の夜の仕事が、みんなに勘違いさせてることは知っていた。でも、みん...全文を読む

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嵐の大野君が大好きで、山LOVEです♪
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  果てない空

の順で続いています。
それぞれでも楽しめるようになっていますが、順番に読むと5人の成長がよりわかるのではないかと思います。

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