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TRIP 腐的妄想

某5人組アイドルの腐的(BL)妄想小説です。成人女性限定でお願いします。

Love so sweet №104

Love so sweet(やま)【81~ 】



「雨だね……。」

カーテンを少し開け、外を見ると、全面グレー。

空も街もシトシト降る雨も、遠くに見える桜並木も。

「結構降ってる?」

ソファーに座って新聞を読んでる翔君が、

顔を上げておいらの開けたカーテンの隙間を見ようとする。

「そうでもない。」

カーテンを戻し、おいらも翔君の隣に戻る。

「雨が降らないと魂は空に昇れないんだって。」

翔君がガサガサと新聞を畳む。

「人の涙か雨が降らないと、魂は地上を彷徨っちゃうんだって。」

「へぇ、そうなの?」

翔君の肩にコテッと頭を預ける。

「昔、姉ちゃんの漫画で読んだ。」

翔君が畳んだ新聞をテーブルにそっと置く。

おいらが預けた肩を動かさないようにして。

「それが本当なら、この雨で一気に魂が天国に行けたね。」

「うん……。」

見えない外の景色を思い出し、カーテンに目を向ける。

「雨がなくてもたくさんの涙が天国へ送ってくれてるよ。」

翔君の温かい息がおいらの髪にかかる。

「うん……。」

知ってる人の死は、遠くに感じてたことを身近に引き寄せる。

こうやって、遠い昔の記憶も、

世界中が戦う目に見えない敵も、恋人や家族に突然会えなくなるかもしれない怖さも。

「だから、できることをちゃんとしよう。

 手洗いうがいね?」

翔君が、手洗いしてるみたいにキュッキュと手を擦り合わせる。

「うん……できること、しないとね。相葉ちゃん、大丈夫かな……。」

翔君もおいらの頭に頭を預ける。

「大丈夫。ニノがついてる。」

「……そだね。」

「俺らだっている。」

「うん……。」

「だから……こういうことだってあるんだから……、

突然いなくなるなんて、もう二度と言わないでよ。」

「……わかってるよ。」

「本当に?」

「本当だって。」

翔君が、おいらの顔を覗き込む。

「絶対だよ。」

「……わかってる。」

翔君の大きな瞳がキョロキョロ動いて、おいらの心の奥底まで覗き込む。

「うん、わかってくれてるみたいだ。」

わかってるよ。

何度も離れようと思った。

おいらが一緒にいることが翔君の為にならないんじゃないかって。

それでも離れられなかった。

側にいることが当たり前で自然で……。

翔君のいない未来を想像して愕然とした。

だって、何も見えない……真っ暗な未来しか想像できなかったから。

翔君がいないだけで、おいらの世界は何もなくなる。

そう思ったら怖くなった。

だから本気で離れなくちゃと思った。

でも……結局離れられなかった。

翔君が教えてくれたから。

見えなくても存在する未来。

見えないような気がしてただけの未来。

それを……より明るく照らしてくれる翔君の存在。

この大きな瞳が見る未来は、

おいらなんかよりもっと広くて、もっと明るい。

一緒にいるこの穏やかな時間が、それを支えてるんだって。

「コーヒー飲む?」

「ん~?うん。」

空になったマグカップを目だけで覗き込んで、翔君がうなずく。

「淹れてくる。」

翔君の頭を戻して、立ち上がる。

「智君……。」

振り返ると翔君がおいらを見上げてる。

「夕方から仕事だから、飲めないけど……お花見しよう。コーヒーで。」

「お花見?」

「うん。仕事で行った先に咲いててさ、桜の写真、いっぱい撮ったんだ。」

「桜?」

「お花見の前に……智君の大好きな『だいじょぶだぁ』を見て。」

翔君……。

「外に出て一緒に本物は見れないから……。

 笑いながら桜を見よう。」

「うん。」

おいらはキッチンにコーヒーを淹れに行く。

丁寧にコーヒーを淹れて……。

今年は飲めない花見。

心が沈みがちな花見になりそうだけど、笑って……。

笑って空を見上げたい。

ずっと翔君の隣にいる為にも。

コーヒーを淹れて戻ると、翔君がテレビ画面を点けて用意してくれてる。

「始めますか?」

おいらは二人分のマグカップをテーブルに置き、翔君の隣に座る。

画面に写ってるのは変なおじさん。

おかしいね。

哀しいのに笑えてくる。

翔君をチラッと見ると翔君も笑顔で。

笑顔ってすごい。

笑顔の人だけじゃなく、それを見た人も元気にしてくれる。

笑いと笑顔の力。

雨は降ってるから……。

涙じゃなく、笑顔で。










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Sunshine (123)

Sunshine(やま)【101~ 】



「そちらへ。」

カメラを持った霧島さんのもう片手が、右隅のテーブルへ伸ばされる。

おいらとショウ君はそれを受け、並べられた椅子に腰掛ける。

目の前の椅子に着いた霧島さんが、カメラを持ったまま右手を差し出す。

「今日は来てくれてありがとう。」

快活な笑顔ときびきびした動き。

その手を握ると、厚みのある霧島さんの手が、ぎゅっと握り返してくれる。

「こちらこそ、会えて光栄です。」

ショウ君がおいらの隣から返事する。

「この間は……急いでいたものですみませんでした。」

素直にペコリと頭を下げると、霧島さんが笑う。

「ああ、やっぱり大野さんでしたか。あの後探したんですよ。

 絶対もう一度会いたいと思って。」

にっこり笑った目の奥が光っててドキッとする。

思わずショウ君を見上げると、ショウ君は任せてと言うようにゆっくりうなずく。

「だからと言ってテレビで呼びかけるのは……困ります。」

霧島さんが豪快に笑う。

「ははは、観てたんですか。だったらすぐに連絡してくれればよかったのに。」

ショウ君はふっと息を吐き、背筋を伸ばす。

「最初にお伝えした通り……大野はモデルを引き受ける気はありません。

 調べたのならご存じだと思いますが……大野はアーティストです。

 素材ではなく、制作者です。」

ショウ君がそう言うと、コンコンとドアを叩く音がして、受付にいた女性が入ってくる。

コーヒーのいい香りと一緒に。

「制作者が素材にならない決まりはない。

 自己を素材としたアーティストはたくさんいるし、

 アーティストはアーティスト同士、刺激を求めるものだ。

 ね?」

霧島さんは前に置かれたコーヒーを手前に寄せ、

おいら達の前に並べられたコーヒーをどうぞと勧める。

おいらは、霧島さんの「ね?」に返事せず、コーヒーに口をつける。

ね?って言われても……。

確かにその通りなんだけど……。

コーヒーは熱くて、おいらにはまだ飲めない。

カップを戻して顔を上げると、霧島さんがおいらの顔をじっと見てて。

ドキッとするって言うよりバクッとする。

なんでも見透かしそうなするどい瞳。

こんな瞳であの写真たちを撮ったのかな?

ううん、きっと違う。

この瞳であんな写真は撮れない。

どの写真からも愛が溢れてた。

被写体に対する愛。

写真に対する愛。

世界を愛してるのがどの写真からも伝わって来た!

今の霧島さんの瞳からは……愛なんて感じない!

「大野さんの作品も見せてもらったよ。」

そう言って、霧島さんはコーヒーを啜る。

あ、この飲み方、おじいちゃんがお茶飲む時と似てる!

おじいちゃんより全然若いけど。

「何をご覧になったんですか?」

おいらが聞くと、霧島さんがコーヒーカップを置く。

「残念ながら、今展示はしてないよね?」

おいらはコクリとうなずく。

「だから、個展の時の作品集を見せてもらったよ。」

あの時の……。

「本物が見たかったな。特にSakuraは。あれ描いたの高校生の時だって?」

「はい……。」

ショウ君をチラッと見上げる。

なぜかドヤ顔のショウ君。

「NYで描いたタツノオトシゴのポスターもよかったし、

 エレベーターのも面白かったけど、一番はやっぱりSakuraだね。」

霧島さんがニヤリと笑う。

ショウ君への気持ちを描いたSakura。

あの頃のとまどいと苦しさと……そんなものを全部詰め込んだ絵。

今のおいらから見ると……恥ずかしくってしょうがない。

「愛が溢れてる。」

その言い方に、カッと顔が熱くなる。

「ぼ、僕も霧島さんの写真、見ました!」

話を変えたくてそう言うと、霧島さんが面白そうに笑う。

「どれ見たの?」

「『道ばたのアイ』と『We are Love』を。」

「あ~、初期のと最近の、両方見たんだね。どうだった?」

「興味深かったです。それこそ、どの写真からも愛が溢れてて……。

 特にアイさんの最後の写真は衝撃的でした。」

霧島さんがニッと笑う。

「嬉しいね。僕も好きな写真だ。」

ああ、この人は自分の作品も作品として見れる人なんだ。

自分の分身とかじゃなく、作品として作り、作品として見れる……。

きっと被写体のことも。










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Sunshine (122)

Sunshine(やま)【101~ 】



霧島さんから連絡があったのは、その1週間ほど後。

田村さん伝いで正式にモデルの依頼があった。

雑誌の写真を見ただけで、おいらだって確信したのかな?

モデルは引き受けられないけど、お会いするだけならって返事してもらった。

もちろんマネージャー(ショウ君)同席で。

田村さんも「それが一番安心!」って笑ってくれて。

「櫻井さんの仕事の都合がつかなかったら、俺か花沢さんに連絡するんだよ?」

って念を押されたのは、おいらが心配だからだよね?

何度も言うけど、おいらは女の子でもないし、子供でもない!

いくらおいらだって、「芸術のためなら脱ぎます」なんて簡単に言わないよ。

おいらの周りはみんな過保護!

霧島さんから返事はその日のうちに来た。

まずは会って話をしてみましょう、モデルの話はその後でもかまいませんって。

モデルを引き受けることはまずないけど、実はちょっと興味はある。

興味あるって言うのは被写体の方ね?

もう一冊の写真集のせいかな?

もう一冊もショウ君と一緒に見たんだけど……。

モノクロの写真集の中には、ありとあらゆるカップルの一糸まとわぬ姿が写っていて。

男女であったり、女性同士であったり、もちろん男性同士も。

国籍、人種もまちまち。

恋人同士だけじゃなく、親子、双子の兄弟なんかもあって。

五つ子ちゃんはじっとしてない姿が可愛いかった!

柔らかそうなお尻に、ぷっくりお腹!

それが五つも並んでたら!

まだ恋人同士になりたての若いカップルは、ちょっと恥ずかしそうだったり。

熟年カップルはドンとしてて。

体形も!(笑)

色気が溢れ出ちゃうラブラブカップル。

サバサバしたカッコいいカップル。

ほんとにいろいろ。

それぞれが特徴的で、可愛かったり綺麗だったり。

でも、全てのカップルから愛しさが溢れてて……。

思わずショウ君の顔を見ちゃう。

おいら達もこんな風に見える?見えてる?

ショウ君も笑っておいらを見てて。

相手によってきっと持ってる顔が違う。

愛する相手だから、リラックスした優しい雰囲気が出るんだよね。

モノクロなのもいい。

カラーだと生々しくなるところも、

モノクロだと一枚フィルターかけたみたいになって。

同じ世界を映し出してるのに、絵の中の世界って言うか、違う世界みたいな?

違う世界のようで、この世のどこかに存在してる二人。

この人達を霧島さんがどうやって見つけてきたのか。

おいらも霧島さんの目にはこんな風に写ってるのか。

そう思うとちょっと光栄。

おいらのショウ君愛が見えちゃってるってことでしょ?

恥ずかしいけど……こんな風に見えてるなら、やっぱり嬉しい。



その日は、宣言通りショウ君が有給を使ってくれて、

二人揃って霧島さんのオフィスへ向かった。

霧島さんのオフィスは都心の外れにある、モダンなビルの2階。

3階と近くの倉庫がスタジオになってるらしい。

受付でアポイントの確認をするショウ君の後ろでキョロキョロするおいら。

シックに整えられた廊下や壁にところどころ掛かる写真。

きっと霧島さんの写真。

受付を済ませたショウ君が、おいらの背に手を添える。

「心配しなくても大丈夫。俺がいるから。」

「うん。」

うなずいたけど、心配してるわけじゃない。

ビルの雰囲気も大きさも、田村さんのところともショウ君のところとも全然違う。

ショウ君とこも田村さんとこも大きいから。

特に田村さんのとこは!

どちらかと言うと吉祥寺にあった安彦先生のビルに似てるかな?

安彦先生のビルの方が、白くて明るかったけど。

二人並んで廊下を進む。

少し先の赤いドアが開いていて、ショウ君が視線でその部屋を示す。

あの部屋にいるんだね。

あの写真集を作ったフォトグラファー霧島貴信が。

なんかちょっとドキドキしてきた。

ううん、ドキドキって言うよりワクワク?

ショウ君はおいらの背を押して、先に部屋へと促す。

開いてるドアからは大きな窓が見える。

廊下や受付と違って明るいオフィス?

振り返ってショウ君を見上げると、ショウ君が小さくうなずく。

おいらは一息吐いて、中に入って行く。

部屋の中は一面ガラス張りのオフィス。

どうりで明るいと思った!

その真ん中に座っている人が立ち上がる。

「いらっしゃい。お待ちしてましたよ。霧島です。」

おいらが早足で近づこうとすると、手で遮って、デスクの上のカメラを取り上げる。

「まず、一枚撮らせてもらっていいかな?

 僕は記録の為に会った人間は全員撮らせてもらってるんだ。

 写真を見れば誰と会ったか、何を話したかすぐに思い出せるからね。」

そう言ってカメラを構える。

ショウ君を見ようと振り返ると、ショウ君がまた小さくうなずく。

仕方ないってこと?

前を向くとその瞬間、シャッターが切られる。

カメラの向こうで霧島さんがニヤリと笑ったように見えて……。

ちょっと怖くなった。










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Sunshine (121)

Sunshine(やま)【101~ 】

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Sunshine (120)

Sunshine(やま)【101~ 】



「写真集、届いたんだ?」

ショウ君が晩酌のビールを片手に出し巻き卵を摘まむ。

ご飯を食べ終え、残ったおかずを持って来て、リビングでまったり。

「うん、まだ一冊しか見てないけど。」

おいらもビールをゴクリ。

冷えたビールが喉を流れ落ちる。

写真集を見た後は、ボォーっとして仕事が手に着かなかった。

気持ちが写真集の間を行き来して……戻ってこれなくて。

「どうだった?」

ショウ君が山東菜と豚肉の炒め物に手を伸ばす。

「すごかった……引きずり込まれる。」

おいらが答えると、ショウ君もうなずいて炒め物を口に放り込む。

モグモグ動く口元にテカった油を舌でペロリ。

「サトシならそうだろうと思った。」

ショウ君が眉間に皺を寄せてビールで流し込む。

「会いたくなった?」

「……なった。」

「ヌード、多かったでしょ?」

「まだ一冊しか見てないけど……ネットで騒がれてるのは……多かった。」

ショウ君が、トンとグラスをテーブルに置く。

「それでも会いたい?」

おいらが小さくうなずくと、ふぅと溜め息を着く。

「わかった。向こうからのコンタクトがあったら、次は連絡取ってみようか?

 但し、会う時は俺も一緒。

 仕事のことは気にしなくていいから。

 有給も消化しないと会社から怒られるし、ちょうどいい。」

「ショウ君……いいの?」

ショウ君がクスッと笑う。

「ダメって言ったら余計会いたくなっちゃうでしょ?」

「う、うん……。」

おいらは箸を咥えたまま下を向く。

ショウ君の言う通り。

きっとショウ君がダメって言っても会いたい気持ちはなくならない。

これだけすごい作品を作る人なんだよ?

どうしてこの写真を撮りたいと思ったのか。

どうやってこの表情を引き出したのか。

どこでアイさんと知り合って、どうしてこの写真達を選んだのか。

聞きたいことは山とある。

言葉にできないとこにもたくさん!

「あの写真の女性……自分から脱いでるように見えたんだ。」

ポツリと言って、出汁巻き卵を摘まむ。

「自分から?」

「うん。カメラマンに指示されたんじゃなく、自分から。」

ショウ君は黙ってビールを飲む。

「自分をさらけ出したい、本当の自分を愛して欲しい、そう思ってるみたいに見えて。」

おいらはビールのグラスを指先でなぞる。

「なのに、カメラマンは愛されないから愛するんだと言い放つ。

 愛されることを求めるなって。」

ビールのグラスをギュッと掴む。

「そこで、笑ってるのか悲しんでるのかわからない顔で振り返って……。

 最後に道路にキスする……愛おしそうに。

 溢れた愛を地球に注ぎ込むみたいに。

 そんな作品、作れる?

 ヌードになることが、この作品では重要な意味を持ってる。

 いやらしさなんて微塵もなくて……愛を欲する、愛する人の壮絶な……美しさ。」

ショウ君がビールを飲む。

喉がゴクリと上下に動く。

「俺は……高校生の俺は、あの女性と自分を重ね合わせて見たから……。

 あれは女性だからなんだと思ったよ。

 女性の母性……。

 俺には最後、ああはなれない……。

 サトシが誰かと結婚したり、俺を拒絶したりしたら、ああはなれないって。」

高校生のショウ君と今のおいらじゃきっと感じ方も違う。

高校生のショウ君と今のショウ君も。

「食べ終わったら一緒に見よ?」

「戻ってこれなくならない?」

「ショウ君が……連れ戻してくれるでしょ?」

ショウ君がちょっと不満そうな顔をする。

「そりゃ……連れ戻さないとどっかに行っちゃいそうだからね。」

「んふふ、行かないよ。ショウ君がいるから……おいらは自由になれるんだよ?」

最後のビールを飲み干して、立ち上がる。

写真集を持って来て、ショウ君に体を寄せて一緒に見る。

一枚一枚ページを捲り、二人でアイさんの気持ちの中に入って行く。

ショウ君の表情がページを捲る度に変わる。

感情が顔に出やすいショウ君。

そんなショウ君を見るのも楽しい。

写真の世界で揺れながら、ショウ君の表情も堪能して……。

最後のページを見終ると、二人でほぉっと溜め息をつく。

「映画か小説みたい……。」

「うん。写真なのにね。」

「キャプションも一言二言。なのに世界が流れていく。」

「うん。すごいよね……。一枚一枚の写真も。」

「うん。久しぶりに見たけど、すごい。」

ショウ君の腕がおいらの肩を抱く。

「もっと世界にのめり込むかと思った。」

「のめり込んでるよ……。」

「そう?」

ショウ君が、片眉を上げて笑う。

「のめり込んでるけど……おいらには愛してくれる人がいるし……、

 その人を愛することもやめられないから……自分とは違ってて……。」

ショウ君の肩に頭を乗せる。

「アイさんよりも、霧島さんに気持ちが向くのかな?

 この世界観を作り出す力……技術とかじゃなくて。

 おいらもこんな風にのめり込めるような作品を作ってみたいと思っちゃう。」

「サトシ……。」

ショウ君がおでこの端をおいらのおでこに当てる。

「サトシは根っからの芸術家だね。俺はこのアイさんの今が気になるよ。

 幸せになってればいいなって。」

おいらはクスッと笑う。

ショウ君は優しいね。

もちろん、おいらだってアイさんの幸せを願うよ。

でも、おいらは例え女として不幸になってても、

この世界を作り出せただけで幸せなんじゃないかって思っちゃう。

少なくとも、最後のアイさんは、少し吹っ切れてるような気がする。

それは……おいらが幸せな場所から見てるからなのかな。

愛して愛されて……。

満たされているから?










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tepo

Author:tepo
アメブロでメインに活動しています。

嵐の大野君が大好きで、山LOVEです♪
腐っているので、ご理解のある方、
また成人女性限定でお願いします。

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    ↓
  果てない空

の順で続いています。
それぞれでも楽しめるようになっていますが、順番に読むと5人の成長がよりわかるのではないかと思います。

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